弥生台 restaurant pétale de Sakura(レストラン ペタル ドゥ サクラ)

2019.03.03 Sun  弥生台

petaledesakura_20190202 - 1 / 11ゆずを使ったノンアルコールカクテルとさくらのカクテル。

昨年12月で4周年を迎えた難波秀行さんのお店restaurant pétale de Sakura(レストラン ペタル ドゥ サクラ)に行ってきました。(お店のストーリーは過去のログで詳しく綴りましたのでよかったらこちらもご覧ください:過去の記事

難波シェフのスペシャリテはオマール海老なので、いつか初夏に伺いたいと思いつつ、年に一度、季節関係なく訪問しており、今年は2月に。一新されたランチメニューは「薬膳ヨガ」深井みほ子さん監修のもと、薬膳のエッセンスを取り入れた内容になりました。

難波シェフの料理は近隣の農家さんを訪問して自ら収穫するところから始まります。旬の食材にはその季節に身体が必要とする栄養素が備わっていて、身体を整える働きがあります。食材の持つ効能を知り、楽んで食事するスタイルが薬膳フレンチです。

petaledesakura_20190202 - 2 / 11前菜:十勝ハーブ牛ほほ肉の赤ワイン煮(北海道上士幌町)/フォアグラ(フランス ランド産)/オマール海老のコンソメ/パン・デビス(肉桂・丁子・八角・生姜・陳皮・コリアンダー・蜂蜜・蕎麦)

見た目にも美しい一皿。水玉状に添えてあるのは酸味ある柚子とほろ苦い珈琲のソース。食べる位置によって味が変わる面白さ。散りばめられた小さなクルトンのようなものが香辛料を使ったパンデビス。

petaledesakura_20190202 - 3 / 11パン・デビスに使われている香辛料(肉桂・丁子・八角・生姜・陳皮・コリアンダー・蜂蜜・蕎麦)
複雑な味をつくっている香辛料。食材そのものを目で見て、舌で味わって。

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パンは、泉区弥生台にあるベッカライトーイガンテンのバゲット。

petaledesakura_20190202 - 6 / 11菊芋のポタージュ

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菊芋は、保土ヶ谷区西谷町 飯田規秀さんの畑から。効能は食べ過ぎ防止。不思議な形の黒い実はロングペッパー(黒胡椒)。ブラックペッパーよりも辛味は穏やか。喉の風邪予防に効果的。

petaledesakura_20190202 - 7 / 11横浜野菜(濱の農家さんたち)のココット/自家製オマール海老オイル
素材の美味しさを味わえる逸品。

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サーブする時一時的に置くための台には、提供される一皿に使われている食材が都度並べられます。嬉しいプレゼンテーションです。

petaledesakura_20190202 - 8 / 11神奈川で水揚げされた鯛/黒キクラゲ・おひさま椎茸(金沢区釜利谷東/永嶋太一郎さん)/春菊(泉区和和泉町/横山勝太さん)/クコの実

petaledesakura_20190202 - 9 / 11ハマッ子牛乳の初乳チーズ・獅子ゆず(瀬谷区阿久和南 / 相澤広司さん)/ハマブーンブーンはちみつ(中区関内 / 岡田信行さん)/黒豆

初乳の効能は喉の風邪予防。蜂の巣型で模られたはちみつ入り薄いクッキーがトッピングに。柚子と初乳のチーズはさっぱりしていてコースの〆に爽やかなデザート。食後の飲み物は、ベルガモット、フレンチバニラ、柑橘が香る有機ブレンド紅茶(アールグレイクレーム/アートオブティー)にしました。

週末はアニバーサリー利用のゲストも多く、店内は華やかなムード。きちんとした装いで出掛け、背筋を伸ばして食事する。こういう時間も大切ですね。ご馳走様でした。

■店名:restaurant pétale de Sakura(レストラン ペタル ドゥ サクラ)
■住所:横浜市泉区弥生台5-2
■電話:045-443-5876
■営業時間:Lunch11:30~15:00(L.O14:00) Dinner17:30~22:00(L.O21:00)
■定休日:月曜日(要確認)
■HP:https://petaledesakura.com/

横浜都筑区 むくの実亭

2018.10.31 Wed  仲町台

むくの実亭_20181030 - 1 / 1 (1)
話には伺っていましたが、確かによくわからない場所にあります。車でないとたどり着けません。こんなところにお店があるのだろうかと不安になりながらコンパクトカーがやっと通れるぐらいの細い林道を走っていくと、竹林にひっそりと現れる洋館。ここが完全予約制の和風フレンチレストランむくの実亭です。横浜に居ながら軽井沢、鎌倉を思わせるようなロケーションにお店はあります。

むくの実亭_20181030 - 2 / 3
むくの実亭は、もともと六本木のフレンチレストランに勤めていたオーナーが、この地を気に入って、30年程前に洋館を建て、お店をスタートさせました。コンセプトはお箸で頂くフレンチ。季節のうつろいを楽しみながらゆっくりと食事が頂ける場所です。食材は、地元のものに拘ります。春にはお店の山で採れる新鮮な筍の料理を頂くことができます。

むくの実亭_20181030 - 19 / 24
ランチ・ディナー共に1日6組限定、完全予約制です。ランチは、お肉かお魚のコース各3,780円。お肉とお魚両方楽しめる遊膳コース4,860円があります。メニューは月一回変わります。

むくの実亭_20181030 - 16 / 24
窓からは美しい竹林が見えます。BGMは無く、静かな時間が過ぎていきます。今日は3,780円のランチコースでお肉とお魚をお願いしました。お肉は牛フィレのグリエ。お魚はスズキのポワレです。

むくの実亭_20181030 - 2 / 24
豆腐の茶碗蒸し風

むくの実亭_20181030 - 3 / 24
ぷりっとした海老と銀杏。もうすぐ銀杏が美味しい季節ですね。

むくの実亭_20181030 - 6 / 24
炙りサーモンのビーツソース

むくの実亭_20181030 - 5 / 24

むくの実亭_20181030 - 7 / 24
里芋ポタージュ。さらっとしたスープでした。

むくの実亭_20181030 - 8 / 24
フランスパン (お代わり出来ます)

むくの実亭_20181030 - 10 / 24
スズキのポワレ カブのソース

むくの実亭_20181030 - 9 / 24
牛フィレの肉のグリエ

むくの実亭_20181030 - 11 / 24
パンも頂いたのでメインの後はデザートかなと思いきや、栗ご飯が登場。こちらのコースは、パンとご飯、両方楽しめる一風変わった内容となっております。この栗ご飯美味しい。栗が水々しくて甘くてごろっとしてて。茄子の赤出汁もグッドです。この栗ごはんと茄子の赤出汁に全てもっていかれました。11月はおそらく銀杏ご飯になるとのこと。

むくの実亭_20181030 - 13 / 24
桂花陳酒のゼリー パンナコッタ 洋梨シャーベット

むくの実亭_20181030 - 14 / 24
食後は、コーヒーか紅茶かを選べます。奇抜さや驚きのプレゼンテーションはない、ほっとする安定感。時間は無いけれど、ちょっとゆっくり食事をしたいときにぴったりのレストランでした。ご馳走様でした。

■店名:むくの実亭
■住所:横浜市都筑区池辺町2072
■電話:045-942-2730
■営業時間:ランチタイム :11:30~15:00 ディナータイム :17:30~21:00
■定休日:月曜
■HP:https://mukunomitei.owst.jp/

市ヶ谷 Chez Olivier(シェオリビエ)

2018.08.21 Tue  市ヶ谷

シェ オリビエ_20180728 - 10 / 10
全国の美味しいものを食べ尽くしたのではないかというグルメな方から、一昨年の末に紹介いただいたフレンチレストラン「シェ オリビエ」。いつか訪問したいと、頂いたショップカードをずっと温めていましたが、ようやくそのチャンスが訪れました。シェオリビエがあるのは九段下南。ここはフレンチレストランが点在するエリアでもあります。シェオリビエを紹介してくださった方が訪問したときは、ゲストの多くがフランス人で、店内ではフランス語が飛び交っていたそう。人通り交通量の少ない路面にあるシェオリビエは、気取らないビストロのような外観。オープンは2009年9月。コンセプトは「フランス人シェフが作る、本物のフランス料理をリーズナブルな価格で」という通り、気取らず緊張せずにフランス料理を味わえる、そんな雰囲気のお店です。

シェ オリビエ_20180728 - 9 / 10
テーブル28席。カウンター2席。程よい距離からガラス越しに厨房が眺められる、よい席に通していただきました。2席あるカウンター席は、厨房の様子を覗きながら食事ができるのですが、席と厨房はガラス1枚で区切られた近距離。まるでペットショップでガラス越しに子犬を見るような距離感なので、お互いにリラックスして食事ができないのではないかなと思いました。ゆっくり食事をたのしむなら、テーブル席がおすすめです。

ランチ・ディナー共にコースのみで、ランチは2,800円〜とリーズナブルな価格で提供しています。本日はシェフのおまかせコース(Menu Dégustation)7,500円にしました。ところで、シェオリビエにはスペシャリテはありません。今旬の食材を一番よい状態で、素材に対するリスペクトを忘れず、シンプルで美しく、ストレートに美味しいと思っていただける料理を目指しています。

シェ オリビエ_20180728 - 1 / 10
Duck terrine with pistachio, plum jelly, foie gras cream
鴨のテリーヌ、ピスタチオ、プラムのジュレ、フォアグラクリーム

流石のシェオリビエの一皿目。まるでガーデンに来たような可愛らしい鴨のテリーヌ。複雑なのですが、口に入れると素材が一つになり素敵なハーモニーを奏でます。

シェ オリビエ_20180728 - 3 / 10
Pan-fried scallop, steamed beetroot, smoked green asparagus sauce
帆立のポワレ、ビーツのエチュベ、燻製したグリーンアスパラガスのソース

二皿目。大きく厚みのある立派な帆立貝。表面がカリッと香ばしい。焼き目に見える粒粒は、塩。塩のパンチがよい塩梅で効いています。塩気が強い、塩っ辛いのとは違って、「塩」が効いているから、輪郭がはっきりした美味しさがあります。

シェ オリビエ_20180728 - 4 / 10
中は半生です。この繊細な焼き加減が、甘みを際立てています。オリビエ氏は、素材を活かすために、特に火入れとソースに力を入れています。納得の二皿目です。ソースがまた美味しい。

シェ オリビエ_20180728 - 2 / 10
いつも、いつも、気をつけようとは思うのですが、やってしまいます。パンをつい食べ過ぎてしまう。フレンチは特にソースが美味しいので、お皿を綺麗に掃除するように残ったソースをパンにつけて最後まで味わいます。これが美味しい。

シェ オリビエ_20180728 - 5 / 10
“Ainame” fish with chorizo and seaweed crust, potatoes gnocchi, mussels from Mont Saint-Michel
天然アイナメ、チョリソーとハーブをのせて、じゃが芋のニョッキ、海藻バター、モンサンミッシェル産ムール貝

三皿目は海を感じる一皿。

シェ オリビエ_20180728 - 6 / 10
Black wagyu beef ribsteak, peppers, tomato and pine nuts tart with Parmesan cheese
黒毛和牛リブロース、パプリカ、トマトと松の実のタルト、パルメザンチーズ

メインは黒毛和牛のリブロース。こちらも美しい焼き加減。2つのお肉、部位は同じとのことですが、手前は脂が強く、後ろの縦長にカットされた肉は赤身の肉肉しい感じで。脂が少々しつこくかんじたので、縦長の方が私は好み。付け合せのタルトは、フランス料理を楽しんでいたら急にアメリカが現れたようなびっくり感。ピッツァのような一品で、思わず、なぜこれを?とお店の方に尋ねてしまいました。複数のお野菜を小さい一品で楽しんでもらいたいとのこと。コースの流れが少々止まってしまいました。

シェ オリビエ_20180728 - 8 / 10
”Caramélia” creamy chocolate, mascarpone and maple syrup mousse, crispy hazelnuts, milk ice-cream
“キャラメリア”のクリーミーチョコレート、マスカルポーネとメープルシロップのエスプーマ、クリスピープラリネ、ミルクソルベ”
デザートは、4種類から選ぶことができ、ミルクのソルベにしました。リッチなデザートにコーヒーがよく合います。

シェオリビエは、流石の一皿目と二皿目でした。ご馳走様でした。

■店名:シェ オリビエ (Chez Olivier)
■住所:東京都千代田区九段南4-1-10 1F
■電話:03-6268-9933
■営業時間:11:30~13:30(L.O) 18:00~21:00(L.O)
■定休日:日曜・第一月曜(祭日は不定休)
ランチサービス料5%、ディナーサービス料10%

銀座 ESqUISSE(エスキス) 

2017.05.02 Tue  銀座

ESqUISSE_20170422_15
2012年オープン以来評価の高いミシュラン2つ星レストランESqUISSE(エスキス)。
場所は、銀座駅から徒歩1分。
5丁目の晴海通り沿いにあるCOACHとマツモトキヨシの間を入ってすぐのロイヤルクリスタルビル9階にあります。

ずっと気になっていたものの、今回が初訪問です。
素敵なお料理と素敵な接客。行ってみて、すぐにまた通いたくなるお店になりました。

料理のジャンルはフレンチ。
しかし、オーソドックスなフランス料理とは全く別物。

エスキスという言葉は、デッサンを意味します。
名前の通り、一枚一枚、お皿をキャンバスに、お皿の上で色々な味が交差する。
素材一つ一つの個性が強調されつつも、それらが複雑に組み合わさり、新しい味へと変化する。
季節を楽しませてくれ、自然へと連れて行ってくれる。
組み合わせ、料理の手法、発想が面白い。

エグゼクティブ・シェフは、リオネル・ベカ氏。
フランスでミシュラン最高評価三ツ星に輝き続ける「メゾン・トロワグロ」でセカンドシェフを4年半。
2006年「キュイジーヌ[S]ミッシェル・トロワグロ」オープンに際して、
ミッシェル・トロワグロ氏よりエクゼクティブ・シェフに任命され来日。5年半勤めた後、現職。
シェフ・パティシエは「ラトリエ・ド・ジョエル・ロブション台北」の成田一世氏、
シェフ・ソムリエは「タテル ヨシノ」の総支配人を務めた若林英司氏と錚々たるメンバー。

ランチは、11,000円/15,200円(19,000円)/19,200円(24,000円)の創作コースのみ。
ランチとディナーは同じ内容で、ランチはリーズナブルな価格でいただけることができ、
コストパフォーマンスがかなり高いです。3つのコースは、構成する皿数が異なります。
※カッコ内はディナー価格。別途サービス料12%

11,000円のコースを、予約時にお願いしていました。
コース内容は、グラスシャンパン、ミネラルウォーター、前菜2品、魚料理、肉料理、
プレデセール、デセール、コーヒー、小菓子、お土産がつきます。

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グラスシャンパン、ミネラルウォーターがコースに含まれているのは嬉しいです。

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蟹とジュレ。

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ホワイトアスパラのグリル。上の泡は豆乳を泡立てた豆乳サポニン。黄色い点々はからすみ。
ソースはこごみ。

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ハチミツで和えてグリルしたたけのこ、トリッパ、フレッシュマッシュルーム、しめじ。
旨味が利いたスープをかけ、テーブルで仕上げます。椎茸の香りがふわっと広がり食欲をそそります。

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鰆のグリル。グリーンオリーブソース、ソラマメと焼きなす。

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53℃で40分、火の通りが絶妙。ふっくら、みずみずしい。

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お肉料理は鴨。赤紫色の鴨肉とブルーベリーのソース。色合いを統一させた一皿。美味。

パンがまた素晴らしかった。
3種類出てきたのですが、実は3種類とも全く同じ生地を使っているのです。
発酵温度や成形に違いをもたせ、変化を出しています。
食感はもっちりという表現では足りないぐらい、みずみずしい。
天然酵母をじっくり4日かけて発酵させたパンは、独特の酸味が出ないようにつくられており、
噛むほどに甘く、まるでご飯のよう。パンは主張しないけれど、美味しくてついついおかわりしたくなる。

パンには、バターとフロマージュブランをホイップしたものと、Eで模られた塩をお好みで。
パンに塩海と酸味がないため、バターだけでなく、フロマージュブランの酸味を足す工夫。
この塩がマイルドで又美味しかった。
シェフ・パティシエの成田一世氏は、2007年パンとデザート部門において
Best of New Yorkに選ばれた経歴を持ちます。
計算し尽されたバランス。提供方法にも工夫があり驚きがありました。

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メインのデザート。和を感じられる一皿。まるで新緑の溢れるお庭。
風味豊かな抹茶、小豆、玄米パフ、ミルクアイス、透明ゼリーは杏仁。いろいろな食感があって面白い。
散々いただいた後でしたが、こちらのプレートは軽く、すっと胃におさまりました。
コースの流れが、うまい具合に構成されていると思いました。

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コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティから選べます。
お菓子にチョコレートが入っていたのでコーヒーにして正解でした。
ハーブティーはポットで提供。コーヒーはおかわりできます。

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お土産にいただいた小さなお菓子。
カヌレ
パット・ドゥ・フリュイ(ゼリーやグミとは一味違う食感)
ローズドゥサーブル(カカオの香り豊かな大人のチョコレートフレーク)

同じく銀座にあるミシュラン2つ星のベージュ アラン・デュカス、三ツ星のロブションでは、
お土産は女性だけの特権だったのですが、こちらではすべてのゲストにくださるのが嬉しい。
帰宅後家族とシェアし、美味しかったひとときの余韻に浸りました。

その時々によって食材が変わり、メニューは3か月ほどすると完全に内容が変わるそうです。
3か月以降にまた訪問したいと思います。
エスキスは全てのプレートがメインに思えました。
飲み物、皿数、最後のお土産がついてこの価格は、コストパフォーマンスがかなり高いです。
久し振りに大変良いお店でお食事できました。ありがとうございました。

●店名:ESqUISSE(エスキス)
●住所:東京都中央区銀座5丁目4-6ロイヤルクリスタル銀座9F
●電話:03-5537-5580
●営業時間:Lunch12:00〜13:00(L.O.) Dinner18:00〜20:30(L.O.)
●定休日:日曜ディナータイム

菊名 野菜レストランsaito

2016.03.16 Wed  菊名

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2015年9月11日に店舗移転した「カジュアルフレンチれすとらん さいとう」改め、
野菜レストランsaito」に伺いました。

菊名駅東口から徒歩5分ほど。菊名神社の隣にある一軒家のお店です。
お店の前には専用駐車場5台完備。

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木の温もりを感じられる店内。天井が高く、自然光が差し込み優しい雰囲気。

野菜レストランsaitoは、肩肘張らずにお箸でいただけるカジュアルフレンチレストラン。
風味が強いバターなどは使わず、胃に優しいお料理を提供してくれます。
ランチコースは、1,800円/2,300円/3,000円。

2,300円の「よろこびコース」をお願いしました。
冷前菜、スープ、メイン1品(魚又は肉料理)、デザート、飲み物のコースです。

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春を感じるミモザ風サラダ
横浜や三浦の畑でとれる旬の野菜とお豆のお食事サラダ
お皿の縁には、さっぱりとした自家製マヨネーズ

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野菜を引き立てる自家製パン。
北海道産の小麦を使用し、富士山溶岩窯を使って毎日焼いています。
遠赤外線効果で水分が逃げることなくふんわり焼き上がるそうで、もちもちした食感。
噛み締める度に甘味と風味が広がる美味しいパンでした。
あまりにも美味しかったので、お土産に買って帰りました。240円/個で販売しています。

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キャベツのポタージュ クルトンとクリーム添え
スープの材料は、キャベツと水と塩だけ。胃に優しいスープです。

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三浦から届いた白身のソテー 玄米と長ネギと春大根のピラフ
大根のマリネとナムル、ワカメのソース、長ネギとエシャロットとベーコンの旨味ソース

ピラフに使われているのは、神奈川県の奨励品種「はるみ」の玄米。
緑区の佐藤克徳さんが作るこだわりの逸品です。

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国産鶏モモ肉のロースト ビーツとルタバガ(スウェーデンカブ)のソース 

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湯河原から直送のデコポンとシェフの親戚の家で収穫した金柑を使ったデザート

食後の飲み物は、コーヒー、紅茶、ほうじ茶、ハーブティーから選択。
(ホットコーヒーのお替りは200円)

地元の方からもずっと愛されているお店です。

●店名:野菜レストランSaito
●住所:横浜市港北区菊名6-5-16
●電話:045-434-1761
●営業時間:11:30 – 14:30 (14:00 L.O) 18:00 – 22:00 (20:30 L.O)
●定休日:月曜・第2日曜

二子玉川 MARKT

2016.02.10 Wed  二子玉川

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アンティークレンガの一軒家レストラン「MARKT」へ休日ランチに出掛けました。
二子玉川ライズを抜けた閑静な住宅街の一帯にあります。
写真スタジオ「サロンドパルール」が併設しており、空間が素敵なレストランです。
ジャンルはカジュアルな自然派フレンチ。

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「MARKT」とはオランダ語で「青空市場」という意味。
青空の下、楽しげに人々が集まる場所をイメージしたお店です。

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お子様連れのゲストもちらほら。音の通りがよいので声などは然程気にならず。
席と席の間も広々しており、和やかな雰囲気で食事を楽しめます。

ランチメニュー
前菜+メイン2皿(お魚料理、お肉料理)+デザート+カフェ 3,400円
前菜+メイン+デザート+カフェ 2,450円
前菜+メイン+カフェ 1,950円

ドリンクは、
グラスビール・スパークリングワイン・ノンアルコールスパークリング 500円
フレーバースパークリング(バラ&ローズヒップ・ミント&レモングラス)500円
シャンパン 800円

ワンコインドリンクは有難いです。
前菜+メイン+デザート+飲物のコースをお願いしました。

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先ずはパン。バゲットです。ろう紙の袋に入って提供されます。中には飾りの小麦。
オリーブオイルやバターはありません。お皿に残ったソースにつけていただき丁度良かったです。

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前菜
青森産ヤリイカのソテー/チョリソー/イカスミのニョッキ/ズッキーニ

前菜というよりはメインと言ってもいい一皿。
ソテーしたコリコリ食感のヤリイカに、ハーブの香や辛みが調和しスッキリとバランスが良い。
泡状のソースとピュレした野菜のソース。お皿のエリアにより味が変わり楽しいです。

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メイン
仔羊もも肉のロースト/ルッコラとアンチョビソース/アロマポテト/葉玉葱のソテー/塩漬けレモン

焼き加減はレア。ポーションが大きく結構なボリュームがありました。
ステーキハウスでお肉を食べているという感じ。お肉でお腹いっぱいになる量です。

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デザート
ビターなクレームショコラ/メレンゲ/アニスキャラメルのアイス/カフェオレ

素焼きのお皿に、紫色のエディブルフラワーが映えます。
お皿をキャンパスに、色とりどりハーブやお花が飾られ見た目も美しく楽しませてくれます。
ハーブやお花は単に飾りだけではなく、個性ある味や香りで料理に奥行を与えています。

食後の飲み物は、コーヒー・紅茶・ハーブティからの選択で、ハーブティを選びました。

料理の数は少ないですが、その分1皿ごとのボリュームが多く満足できる量です。
会計はテーブルで。12時半から食事をスタートして15時過ぎに終えました。
食後だらだらおしゃべりしていても威圧感の無い雰囲気が気に入りました。

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お店を後にし、斜め向かいにあるパンとバターをテーマにしたベーカリー
BREAD&BUTTER FACTORY FUTAKOTAMAGAWA( ブレッド&バターファクトリー 二子玉川)に立ち寄りし、
お土産を買って帰りました。
溶岩窯で焼いた天然酵母パンや焼き菓子。こちらもおススメです。
昨年楽天本社が二子玉川に移転したこともあって、この一帯は益々開発が進んでいます。
お洒落なカフェなどできたらまた出掛けてみようと思います。

●店名:Markt
●住所:東京都世田谷区玉川1-17-16 1F
●電話:050-5571-5718(予約専用)
●営業時間:Lunch 11:30~14:00(L.O) 土日祝11:30~14:30(L.O)
Cafe 14:00-18:00 土日祝14:30~17:00(L.O)
Dinner 18:00-21:30(L.O.) 23:00(Close)

新横浜 HANZOYA

2016.02.03 Wed  新横浜

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新横浜駅から徒歩10分。横浜アリーナの裏にあるフランス料理「HANZOYA」を訪問しました。
9階建てのHANZOYAビル。1階~2階がレストラン、上の階にはチャペルがあり挙式することもできます。

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屋号はオーナーシェフ 加藤 英二さんが最も尊敬するご祖父様のお名前「半蔵」に
屋を付けた店名でスタートしましたが居酒屋へ間違えられてしまうことから、
後日、フランス料理に相応しいHANZOYAへ改名したそうです。
1991年創業。今年で25周年を迎えます。

通常のランチコースは¥2,800/¥3,000/¥4,500。
2月末までは25周年を記念した特別コースのみを提供しています。

25周年特別コース”贅の極み”トリュフづくしは、この時期にしか手に入らない希少食材と「世界三大食材」のひとつ
冬トリュフをすべての料理にふんだんに使った贅沢なコースです。
更に静岡県のサポートによる「ふるさと割」の活用で大変お得になっています。

ふるさと割とは、国の創設した地域住民生活等緊急支援のための交付金を活用し、
地域の消費を喚起するため、各都道府県や自治体が指定した県産品を消費者に割引販売する制度です。
静岡県は、県産の食材を積極的に活用し、県の農林水産業や食文化の振興に貢献している料理人たちを「ふじのくに食の都づくり仕事人」として認定しており、加藤シェフは平成26年度に認定されました。

ランチコース(全6皿)¥6,800 → ¥3,760
ランチハーフサイズコース(女性限定)¥3,400 → ¥1,880
※税別、サービス料別途10%

フルコースをハーフポーションで提供してくれる女性限定コースをオーダーしました。

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ベリーA黒ぶどう(山梨県勝沼産 黒ぶどう) 700円

ソムリエがいるお店で、ワインも充実しています。

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レストランで提供しているパンは、レストランから生まれたパン工房「シャンドブレ」で焼いたものです。
パンの要となる種は、自家製のルヴァン種(ブドウ)とサワー種(ライ麦)を使用。
フランスパン(フルート)は、15時間以上の熟成と自家製酵母が醸しだす芳醇な味わい。
食事と一緒に出てくるパンは、この1種類のみ。生地に程よい酸味があり、もちもちした食感。
小さな銅製のフライパンで提供されるオリーブオイルを少しつけていただくと、
輪郭がはっきりした味になり、更に美味しくなります。

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静岡BIO野菜 & 川根のゆずと削りトリュフ
色とりどりの人参を薄く輪切りにしマリネして、上から葉野菜を被せています。
トッピングには、摩り下ろしたゆずとトリュフ。ゆずのよい香りがします。

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浜名湖産二年鰻と御殿場 田代さんの山葵添えソース ペリグー

ペリグーソースとは、牛肉を煮込んだ出汁にマディラ酒(アルコール度数の高いワイン)を加えて煮詰め、
みじん切りしたトリュフを加えたソースです。上品な洋風の鰻の蒲焼。
皮がパリパリしています。
一般的に鰻は6か月~1年数か月掛けて成鰻させますが、こちらの鰻は二年物。

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稲取キンメ 知名美屋 深谷葱のブレゼとブイヨン トリュフ風味

ふっくらとした金目。
スライスしたトリュフはしっかり香りを楽しめる量。

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富士金華豚 藁燻し 南駿プチヴェール添え 海老芋のロティー
脂身に旨みが詰まった金華豚。ジューシーですが胃もたれせず。

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コースのデザートは3種のケーキとアイスクリームが1プレートで提供されますが、
500円追加して、ワゴンから選べるデザートにしました。

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全種類お願いしたところ、少量ずつカットしたものが1プレートで出てきました。
フレジエ(ショートケーキ)、フロマージュブラン、フルーツタルト、プリン、ミロワール(チョコレートケーキ)

もう少し食べたいと思う丁度良い量でした。
HNZOYAグループでは、「La Piece montee(ラ・ピエスモンテ)」というカフェ&パティスリーも運営しています。
洋菓子は得意です。納得の美味しさ。

食後の飲み物は、コーヒー/紅茶/エスプレッソから選びます。

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御所川原りんごのジェラート、キャラメルとピスタチオのアイスクリーム。
真っ赤な色の方が御所川原林檎のジェラートです。御所川原林檎は、青森県五所川原市で育った林檎で、
果肉、花、若葉、枝までもが赤い珍しい林檎です。
見た目が赤いだけでなく、皮を剥いても果肉が赤いのが最大の特徴。
蝋細工のような艶、小ぶりです。酸味が強く火入れすると甘味が出ます。

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最後に口をさっぱりとさせてくれるフレッシュハーブティと小菓子
(御所川原林檎のマフィン、シナモンクッキー、コーヒーとピスタチオのフィナンシェ、キャラメルマカロン)

この日は12時台の予約が埋まっており13:30からスタートしました。
のんびり食事をして16時にお店を後にしました。
帰り際、散々食べた美味しいフランスパンを1ピース、お土産にいただきました。
時間の流れがゆっくりとした落ち着く雰囲気のお店です。

●店名:HANZOY(ハンゾウヤ)
●住所:横浜市港北区新横浜3-23-8
●電話:045-471-8989
●営業時間:水~土12:00~14:00(L.O) 18:00~21:00(L.O)
     日・祝:12:00~14:00L.O) 18:00~20:00(L.O)
●定休日:月曜・火曜(祝日は通常営業)

東京 arcana tokyo (アルカナ東京)

2016.01.11 Mon  東京

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東京・丸の内KITTE6階にある野菜フレンチレストランarcana tokyoでディナーをしました。
こちらのお店は2007年創業、修善寺にあるオーベルジュarcana izuの系列店です。

三浦半島からその日に届けられる朝取り新鮮野菜をふんだんに使い、
バターやクリームを極力使わずに仕上げているが特徴。

週末のランチは混んでいますが、平日の夜は比較的空いています。
広々とした店内でゆっくりと食事することができ、大切な方との夜にはぴったりのお店です。

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広い店内は、全152席。利用するゲストのシーンに合わせたエリア構成で、
個室2部屋、バーカウンター、オープンキッチン、メインダイニング、ガーデンテラスに別れています。
ウエディングやパーティーの貸切利用にも適したスペースです。

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入口に程近いメインダイニング席に案内されました。
前にはキッチン。隣にはワインセラーがあります。ソムリエがいるお店でワインも大変充実しています。

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アルコールを控えているので、ノンアルコールの葡萄ジュースをいただきました。
ノンアルコール類では、エディブルフラワーソーダなどもあります。
ドリンクのメニュー表はなく、ソムリエが口頭で直接説明して下さいました。

ディナーはコースとアラカルトで、コースは、5,400円/8,400円の他、
3日前までの予約制コースとして、ベジタリアン又はビーガンコース8,400円。
シェフが好みに合わせて構成してくれるスペシャルコース15,000円があります。

本日は5,400円のお手軽なディナーLegumeをオーダーしました。

arcana_20160108_14アミューズ・ブーシュ
温かなオニオングラタンスープ

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一皿目のプティパン。全粒のハード系です。
パンに添えてあるのは、バターではなく自家製のトマトソース。野菜レストランならではのこだわり。
こちらのソースは塩気が少なく穏やかな味。パンにつけると、ピッツァのような風味になります。

arcana_20160108_08前菜
北海道産帆立貝柱とポワロー葱(リーキ) セロリ ブリオッシュ 三浦産トピナンブール(菊芋)

arcana_20160108_07サラダ
三浦の葉野菜と自家製パテ ド カンパーニュ カラフルトマトのマリネ 温度卵とトリュフソース
葉野菜の下にはパテが隠されています。トッピングにはクリスピーなベーコンが散りばめており、食感が楽しい一品。
温度卵(半熟卵)を割って全を混ぜながらいただきます。

arcana_20160108_05スープ
牛蒡のヴルーテ(滑らかなポタージュ)新潟県産舞茸の鱈の燻製 アマランサス シェリービネガー

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2皿目のパン。オーバル型に型取した全粒のミルクパン。

arcana_20160108_03魚料理
寒平目のポアレ パセリソース ゆり根 レモン ほうれん草 蕪のピューレと甲殻類のエッセンス

arcana_20160108_02肉料理
岩手県産いわい鶏の赤ワイン仕立て 香味野菜とマカロニグラタン

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3皿目のパン。酸味のあるフランスパンを薄くスライスし、オーヴンで焼いたクリスピーな1枚。
全てのパンはパン屋さんで焼いて貰ったものを仕入れし、店内でリヒートしています。
3種類ともサイズは小さいものの、最終的にはお腹に溜まりました。

arcana_20160108_01デザート
センガセンガナ種の苺のクラフティ マスカルポーネとバニラのエスプーマ 野苺のソルベ

ほんのりお酒が香るしっとりしたババのような生地の上に、
マスカルポーネとバニラのエスプーマをのせ、最後にドライストロベリーをトッピングしています。
マスカルポーネのクリームは、カスタードクリームに近く、上品なシュークリームのようでした。

arcana tokyoの料理長、製菓長、マネージャー共に80年代生まれと若い方々が活躍しているお店です。
今後も期待したいと思います。

●店名:arcana tokyo アルカナ東京
●住所:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー KITTE 6階
●電話: 03-6833-4139
●営業時間:Lunch 11:00〜16:00(L.O 14:30)
     Cafe 13:30〜16:00(L.O 15:00)
Dinner《月〜土》18:00〜23:00(L.O 22:00)《日・祝》〜22:00(L.O 21:00)

湯河原 HERLEQUN BIS(エルル・カンビス)

2015.12.28 Mon  湯河原

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湯河原の山奥にあるフレンチレストラン「HERLEQUN BIS(エルル・カンビス)」を訪問しました。
車でないと辿り着くのに困難な場所に位置し、こんなところにレストランがあるのだろうかと少々迷いました。
カーナビでは表示されません。地元の方でも知らない道のようです。
湯河原病院(旧 湯河原厚生年金病院)から更に5分程急勾配の坂道を上ると看板が現れます。

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お店の駐車場に車を停め、階段を下り、竹林に囲まれた一軒家がお店です。
隠れ家のような、和の雰囲気が漂う佇まいです。

herlequinbis_20151226_12暖簾を潜り中へ

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店内は漆喰の壁に立派な梁。アジアンテイストの調度品。フランスではなく、和、アジアの雰囲気です。
落ち着いた色調のテーブル席が36席。個室はありません。

herlequinbis_20151226_01窓からの景色

竹林側は大きなガラス窓が一面になっており、四季折々、風情溢れる見事な景色が広がります。
夏は涼しげに、秋は紅葉と共に。冬は爽やかで幻想的な風景に。

オーナーシェフは、伊東淳一さん。
フランス、ベルギー、イタリアなどのレストランで修行。
1997年7月、恵比寿に「エルルカン」を開店後、2006年3月、場所を湯河原へ移し「エルルカン ビス」を開店しました。

山の景色を望むレストランや海を一望できるレストランはありますが、
ここを訪れたとき、この竹林を一望できるレストランをオープンさせることを決めたそうです。
昼は木漏れ日、夜はライトアップして幻想的な景色になります。

オープン当初、こんな辺鄙な場所では直ぐに潰れてしまうだろうと言われていたそうですが、
来年で10年目を迎えます。

ランチは、3,500円と5,000円(税別・サービス料別途10%)です。
年末年始は、5,000円のコースのみ提供しています。

料理の特徴は、新鮮な旬の素材、湯河原の地の素材を日本の技法を活かした料理方法で行い、
最後にフランス料理の命といえるソースが加わります。
柚子や生姜といった和を感じる薬味を用いて味を引き締め、塩気は少な目です。
また、バターや乳製品も少なく、全体的にさっぱりした、軽い仕上がりです。
ポーションは多くもなく、少なくもなく、パンのお代わりを程々に気を付ければ丁度良い量だと思います。

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にんにくゴブレットとフロマージュ 自家製ピクルス(白ワインビネガー) チーズパイ

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フランスから輸入しているパン生地を店内で焼いて提供
オリーブオイルをつけて

強力ではなく、薄力に近い粉で、口当たりも軽く、柔らかいです。
個性がなく、料理を邪魔しない、ついつい食べ過ぎてしまう美味しいパンでした。

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帆立貝の燻製 ブロッコリー 根セロリのピューレ和え

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ブリの生姜マリネ 白菜のコリアンダー・白ワイン・蜂蜜のマリネ 林檎のソース

ここまでが冷製です。この後魚料理、肉料理と続きますが、火入れが必要な料理を終盤に持ってくる構成は、
上手く計算されているなと思いました。

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鰆の焼き蒸し 椎茸ソース

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短角牛と伊豆の猪のメンチカツ 生姜とマデラソース

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苺のパイ ジャージー牛乳バニラアイス添え

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ココナッツミルクプリン

食後に、コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティー(レモングラス・カモミールのブレンド)。

食事を終え、シェフがテーブルまでお話ししに来て下さいました。対応が丁寧です。
都会では味わえないゆっくりした時間が流れ、肩肘張らず食事を楽しむことができました。

遠方から態々人がここを訪れる理由が分かりました。
また伺いたい、人にもちょっと自慢できる素敵なレストランでした。

ディナーは、5,500円、9,000円、12,000円です。
夜のライトアップもきっと素敵だと思います。

●店名:HERLEQUN BIS(エルルカン・ビス)
●電話:0465-62-3633
●住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上744-49
●営業時間:11:30~14:00(L.O) 18:00~20:30(L.O)
●定休日:水曜日
※予約は前日まで(木曜日の予約は火曜日まで)

恵比寿 Joel Robuchon(ガストロノミー ジョエル・ロブション)

2015.12.16 Wed  恵比寿

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ジョエル・ロブション氏が監修するレストランの中で最高峰のブランド
ガストロノミー ジョエル・ロブション」でランチをしました。
ガストロノミー ジョエル・ロブションは、恵比寿ガーデンプレイスに聳え立つお城のレストランです。

1か月前に電話で予約。
電話がなかなか繋がりませんでしたが、繋がった電話の応対は大変丁寧でストレスがありませんでした。
電話予約時間は2か月前より可能で、予約受付時間は10:00~22:00までです。
(ネット予約も可)

1階がラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション
ガストロミージュエル・ロブションよりもややカジュアルな雰囲気です。
平日のランチは3,300円~。ディナーは5,500円~。

エレベーターで2階へ案内されます。
メインダイニングの手前には妖艶な赤の間、ルージュバーがあります。
食前のウェイティングバーとして。食後の余韻を楽しむバーとして利用できます。
こちらは喫煙も可能です。

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ロブションは、料理や飲物、設備が素晴らしいことは勿論なのですが、何よりサービスが素晴らしい。
メートル・ド・テル(Maître d’Hôtel)を務めるのは宮崎辰さん。
メートル・ド・テルはとは給仕長で、フレンチレストランにおける接客の統括役です。
宮崎さんが世界一の称号を勝ち得たのは2012年。
伝統あるサービスの世界コンクール「クープ・ジョルジュ・パティスト」で優勝しました。

この日もいらっしゃいましたが、料理をサーブする手つきも大変美しかったです。
あたたかい接客で、最高の料理をいただく時間を更に最高にしてくれます。

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ランチメニューは、6,200円~/8,200円/10,200円/12,600円。(サービス料別途12%)
(2015年10月よりランチは10,000円/18,000円へ改定)
10,200円と12,600円のコースをお願いしました。

robuchon_20141018_17アミューズ・ブーシュ
南瓜のムース パンプキンシードとそれから採ったオイル

robuchon_20141018_18アミューズ・ブーシュ
柿と洋梨のガスパチョ
チュイルのような薄焼きの生地の上にチーズをチョリソーで巻いたものとアーモンドが散らしてあります。

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最初に出てきたパンとオリーブオイル。噛むほどにしっかりと小麦の味を感じられるパンでした。

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こちらはパンのワゴン。
席に運ばれてきます。米粉パン、ブリオッシュ、いろいろなパンの中から好きなパンを選びます。
ロブションはパンの業態「ル パン ドゥ ジョエル・ロブション」(渋谷ヒカリエ)
ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」(恵比寿、六本木ヒルズ、丸の内)もありますが、
こちらで提供しているパンは、それらの店舗で販売しているパンとは別物で、こちらでよりいただくことができません。

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ヨモギパンと栗のパン。
どれも美味しいパンでした。見た目も美しく、テンションが上がります。

robuchon_20141018_21前菜
雲丹と甲殻類のジュレになめらかなカリフラワーのクレーム

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天然秋サバ昆布塩で漬け
シャンパンヴィネガーでマリネ アンディーブのグレックとストラッチャテッラとのマリアージュ

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栗かぼちゃを滑らかなヴルーテにし自家製ベーコンオイルをひとしずく

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ズワイガニ フレッシュハーブにターメリック、ジンジャー、セロリの香るブイヨンを注いで

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こだわり卵 半熟に加熱し大山鶏エルロンをスパイシーに焼き上げ、モロッコ風長ナスのコンポートにのせて

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フォアグラ プランチャで焼き、パルメザンチーズのリゾットと共に(+1,500円)

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真鯛 葱のエチュベとシトロネルの香りのクレーム

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ニュージーランド産オラーキングサーモン クリームチーズのソース
素揚げした芽キャベツとマリネした紫キャベツ

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ハーブ豚 軽くスモークしてからゆっくりとグリエに
根セロリの岩塩包みロースト、フランス産栗、舞茸のフリットと共に

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特選和牛フィレ和牛ロース肉 グリエにし、旬の野菜と香り高い“ジュ”を添えて
西洋わさびをつけて

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シャラン産鴨のロティ
加賀れんこんのファルシとトランペットのクーリ
ごぼうのキャラメリゼとセリをアクセントに

robuchon_20141018_09グラニテ
ライムのシャーベットとハーブリキュールのゼリー オレンジ

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ル・カフェ マスカルポーネのエマルジョン フィグのコンフィとグラスショコラ添え

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チョコレートケーキ マスカルポーネチーズムース

robuchon_20141018_12フレッシュハーブティ(+1,000円)
目の前で好きなハーブを調合してくれます。ユーカリなどを入れていただきました。

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robuchon_20141018_14ピスタチオクリーム

robuchon_20141018_16メルシィキャンディ

お土産にパンをいただきました。(女性のみ)
ロブションで過ごした素敵な時間の余韻を帰宅後も楽しみました。

●店名:Joel Robuchon(ガストロノミー ジョエル・ロブション)
●電話:03-5424-1347
●住所:東京都目黒区三田1-13-1 恵比寿ガーデンプレイス
●営業時間:平日 11:30~14:00(L.O.) 18:00~21:30(L.O.)
土日祝  12:00~14:00(L.O.) 18:00~21:30(L.O.)
●定休日:メンテナンス日のみ

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