市ヶ谷 Chez Olivier(シェオリビエ)

2018.08.21 Tue Eating place, 市ヶ谷

シェ オリビエ_20180728 - 10 / 10
全国の美味しいものを食べ尽くしたのではないかというグルメな方から、一昨年の末に紹介いただいたフレンチレストラン「シェ オリビエ」。いつか訪問したいと、頂いたショップカードをずっと温めていましたが、ようやくそのチャンスが訪れました。シェオリビエがあるのは九段下南。ここはフレンチレストランが点在するエリアでもあります。シェオリビエを紹介してくださった方が訪問したときは、ゲストの多くがフランス人で、店内ではフランス語が飛び交っていたそう。人通り交通量の少ない路面にあるシェオリビエは、気取らないビストロのような外観。オープンは2009年9月。コンセプトは「フランス人シェフが作る、本物のフランス料理をリーズナブルな価格で」という通り、気取らず緊張せずにフランス料理を味わえる、そんな雰囲気のお店です。

シェ オリビエ_20180728 - 9 / 10
テーブル28席。カウンター2席。程よい距離からガラス越しに厨房が眺められる、よい席に通していただきました。2席あるカウンター席は、厨房の様子を覗きながら食事ができるのですが、席と厨房はガラス1枚で区切られた近距離。まるでペットショップでガラス越しに子犬を見るような距離感なので、お互いにリラックスして食事ができないのではないかなと思いました。ゆっくり食事をたのしむなら、テーブル席がおすすめです。

ランチ・ディナー共にコースのみで、ランチは2,800円〜とリーズナブルな価格で提供しています。本日はシェフのおまかせコース(Menu Dégustation)7,500円にしました。ところで、シェオリビエにはスペシャリテはありません。今旬の食材を一番よい状態で、素材に対するリスペクトを忘れず、シンプルで美しく、ストレートに美味しいと思っていただける料理を目指しています。

シェ オリビエ_20180728 - 1 / 10
Duck terrine with pistachio, plum jelly, foie gras cream
鴨のテリーヌ、ピスタチオ、プラムのジュレ、フォアグラクリーム

流石のシェオリビエの一皿目。まるでガーデンに来たような可愛らしい鴨のテリーヌ。複雑なのですが、口に入れると素材が一つになり素敵なハーモニーを奏でます。

シェ オリビエ_20180728 - 3 / 10
Pan-fried scallop, steamed beetroot, smoked green asparagus sauce
帆立のポワレ、ビーツのエチュベ、燻製したグリーンアスパラガスのソース

二皿目。大きく厚みのある立派な帆立貝。表面がカリッと香ばしい。焼き目に見える粒粒は、塩。塩のパンチがよい塩梅で効いています。塩気が強い、塩っ辛いのとは違って、「塩」が効いているから、輪郭がはっきりした美味しさがあります。

シェ オリビエ_20180728 - 4 / 10
中は半生です。この繊細な焼き加減が、甘みを際立てています。オリビエ氏は、素材を活かすために、特に火入れとソースに力を入れています。納得の二皿目です。ソースがまた美味しい。

シェ オリビエ_20180728 - 2 / 10
いつも、いつも、気をつけようとは思うのですが、やってしまいます。パンをつい食べ過ぎてしまう。フレンチは特にソースが美味しいので、お皿を綺麗に掃除するように残ったソースをパンにつけて最後まで味わいます。これが美味しい。

シェ オリビエ_20180728 - 5 / 10
“Ainame” fish with chorizo and seaweed crust, potatoes gnocchi, mussels from Mont Saint-Michel
天然アイナメ、チョリソーとハーブをのせて、じゃが芋のニョッキ、海藻バター、モンサンミッシェル産ムール貝

三皿目は海を感じる一皿。

シェ オリビエ_20180728 - 6 / 10
Black wagyu beef ribsteak, peppers, tomato and pine nuts tart with Parmesan cheese
黒毛和牛リブロース、パプリカ、トマトと松の実のタルト、パルメザンチーズ

メインは黒毛和牛のリブロース。こちらも美しい焼き加減。2つのお肉、部位は同じとのことですが、手前は脂が強く、後ろの縦長にカットされた肉は赤身の肉肉しい感じで。脂が少々しつこくかんじたので、縦長の方が私は好み。付け合せのタルトは、フランス料理を楽しんでいたら急にアメリカが現れたようなびっくり感。ピッツァのような一品で、思わず、なぜこれを?とお店の方に尋ねてしまいました。複数のお野菜を小さい一品で楽しんでもらいたいとのこと。コースの流れが少々止まってしまいました。

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”Caramélia” creamy chocolate, mascarpone and maple syrup mousse, crispy hazelnuts, milk ice-cream
“キャラメリア”のクリーミーチョコレート、マスカルポーネとメープルシロップのエスプーマ、クリスピープラリネ、ミルクソルベ”
デザートは、4種類から選ぶことができ、ミルクのソルベにしました。リッチなデザートにコーヒーがよく合います。

シェオリビエは、流石の一皿目と二皿目でした。ご馳走様でした。

■店名:シェ オリビエ (Chez Olivier)
■住所:東京都千代田区九段南4-1-10 1F
■電話:03-6268-9933
■営業時間:11:30~13:30(L.O) 18:00~21:00(L.O)
■定休日:日曜・第一月曜(祭日は不定休)
ランチサービス料5%、ディナーサービス料10%

九段下 ベーカリーカフェ FACTORY(ファクトリー)でウィークエンドブランチ

2018.04.09 Mon Eating place, 市ヶ谷

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週末の朝、少し早起きして都内に出ると、平日とは違うゆっくりとした時間が流れています。土曜日の朝、九段下にあるベーカリーカフェFACTORYでウィークエンドブランチをしました。場所は九段下と市ヶ谷駅の中間辺りにあり、九段下からだと徒歩で10分程。武道館、インド大使館を越え、靖国神社の前を直進するとお店が見えてきます。ご飯をいただく前のエクササイズにちょうどよい距離です。平日は朝8時から営業していますが、土曜日の営業は9時からで、10時から15時迄ブランチメニューを提供しています。

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FACTORYは麹町にある「麹町カフェ」で提供するパンのパン工場としてスタートし、現在でも焼きたてのパンを麹町カフェへ届けています。パンは国産小麦と季節の果物やレーズンからおこした天然酵母を使用。また、FACTORYの直ぐ側には、人気店であるChili Parlor 9があります。こちらも母体は同じで、麹町カフェからスタートしたepietriz(エピエリ)は現在6つのお店を運営しています。

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9時45分に到着すると、ウェイティングが4組あり、20分程待った後、ようやく中へ。コンクリート打ちっぱなしの壁に、古い木材とアイアンでつくられたテーブル。BGMは全米ヒットチャートでおしゃれな雰囲気です。少し残念に思ったのは、店内の音の抜けがどうも悪いようで、どうしても音がこもってしまい、ついつい会話の声が大きくなってしまう点。耳が遠い人だと困ってしまうんじゃないかなと。こういうのは難しいのですが、BGMを小さくする、或いは雰囲気を壊さない程度にBGMをゆる目の音楽に変えるなどの策が考えられます。

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ブランチのメニュー表。選択肢はクロックムッシュ、ピッツァ、キッシュの3つから。何れもパンが付き1,250円。ドリンクは別となります。

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ドリンクはオーガニックザクロソーダ 550円にしました。

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お食事を待っている間、先にパンが運ばれてきました。プチパンとレーズンの入ったノアレザンにハーブ入りのバターをお好みで。先ずはそのままいただきましたが、このバターをつけると更に美味しくなります。パンはよい意味で個性が無く、主張がなく、そのままでも美味しいし、おかずともよく合います。ご飯のようなパンです。そして、これはネット情報なので定かではありませんが、パンは食べ放題らしい。お皿が空いても、パンのお代わりはおすすめされませんでしたので、勇気を持って店員さんに聞いてみた方がよいでしょう。お代わりできることを知りませんでしたので、私はよく味わっていただきました。また、パンは店内で焼きあがったパンをカットして提供していますので、都度種類が変わります。ちなみに、隣のテーブルで提供されていたパンは、バゲットとベーグルでした。

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クロックマダムプレート クロックムッシュ目玉焼きのせ 1,250円

クロックマダム(クロックムッシュとも言う)は、パンにハムとチーズ(グリュイエールチーズやエメンタールチーズなど)をはさみ、バターを塗ったフライパンで軽く焼き、ベシャメルソースやモルネーソースを塗ったリッチなトースト。塩気が強くガツンとくる味付けでした。

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かぼちゃとほうれん草、きのこ、ドライトマトのキッシュ&本日のスープ 1,250円

キッシュはとにかくビッグサイズで、スバーロのカットピッツァを思い出しました。この大きさ、卵何個分だろうか。間違いなくこれはハイカロリーでファットな食事であることは間違いないのですが、そうは言っても結局いつも完食してしまう訳です。キッシュは思いの外軽く、クリーミーなアパレイユで生地も軽い食感。パンチのきいたクロックムッシュと異なり、こちらはあっさりとしたお味。この大きさでもクドくなく、胃にもたれること無く。

10時前後の時間帯では店内に入る行列ができていたものの、11時過ぎには客入りが緩やかに。お昼近くなると、また混み合うでしょうから、土曜日にブランチするなら11時前後がベストかなと思いました。お土産に、事前情報で調べていたすぐに売り切れるらしいプレーンベーグル220円とキャロットケーキ350円を買って帰りました。

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こちらがキャロットケーキ。キッシュ同様ビッグサイズ。かなりずっしりしています。甘みは控えめ。トッピングはアーモンドやドライフルーツがふんだんに使われており、これ1個で十分お食事の代わりになりました。プレーンベーグルは翌朝トースターで温め、発酵バターとはちみつを付けていただきました。1日経ってもカチコチにはなっておらず、適度な噛みごたえとモチモチ感。断面はキメが細かく人気商品であること、納得です。FACTORYのベーグル、ファンになりました。今回イートインではブランチメニューから選びましたが冷蔵ケースあったベーグルサンドがとっても美味しそうでした。

■店名:FACTORY
■住所:東京都千代田区九段南 3-7-10 アーバンキューブ九段南1F
■電話:03-5212-8375
■営業時間:月〜金8:00〜22:00 土9:00〜18:00
■定休日:日曜
■HP:https://www.factory-kudan.com/