仙台 もつ焼き丸昌
仙台へは何度か訪れていますが、なぜ、今まで知らなかったのだろう。駅近くの新鮮なモツがいただける”せんべろ”の大衆居酒屋「丸昌」。せんべろとは、「千円でべろべろに飲める酒場」のことを指します。ランチを取り損ねたので、15時半にお気に入りのラーメン店「泰陽楼」に伺うも休み。まだ営業を開始していない近隣の焼肉店に教えていただいたオススメ店「丸昌」に伺いました。この時間なのに既に満席で行列が出来ています。丸昌は12時から営業しており、昼から飲めるお店です。
看板メニューは、新鮮なモツの串焼き。毎日屠殺場から新鮮な肉が届き、店内で仕込み、串打ちしています。当日肉が入荷してから仕込みますので、モツ焼きの提供は毎日16時前後、刺し身は18時前後から。入荷分のみ数量限定で出していますので、毎日売り切りです。屠殺場が休みの場合は、前日入荷分か、販売中止となる日もあるそうです。
生ビールは中ジョッキ330円。烏龍茶は90円。宮城の地酒もあります。
並んでいる間、常連さんに聞いたオススメ品「ホルモン煮込み240円」を先ずは注文。ほろほろとして美味しかったです。量は一人分程度。一人1つ注文するのが正しい。
センマイ刺し身290円(牛の第三胃)生刺しは戦後のバラック(掘っ立て小屋)の焼き鳥屋で提供していたレシピを再現しています。しっかりと熱湯で湯煎して、しっかりと冷やす。この調理法だと食あたりの心配なく安心して生刺しの食感や味覚を存分に楽しめる。葱とポン酢でいただきます。かなりグロテスクです。こういうのが無理な方にはオススメできません。屠殺場でのシーンを想像してしまいました。綺麗にカットされたお肉では感じられない何かがきます。でもこうやって内蔵を綺麗に処理して、命全て美味しくいただく工夫。私には肉をさばくこと、一から出来ませんが、さばける人は凄いな、などと、いろいろと感慨深い逸品です。
ガツ刺し190円(豚の胃) センマイよりもマイルドなビジュアル。コリコリとして美味しい食感。
田楽1本30円 駄菓子の値段。こちらのお店は、値段に怯えることなく、好き放題食べられるのが有り難い限り。ただ、あれもこれも欲張りに、食べ過ぎ注意。
ハツ(心臓)、シロ(大腸)、ハラミ(横隔膜)、軟骨(喉)、牛タン。塩でお願いしました。軟骨は焼き鳥屋で出てくる鶏の軟骨と違って、小さな突起が重なった喉の軟骨。焼き場は、ネパール人が任されていました。若い店員が多く、お客さんのさばき方がうまいです。注文を受けたらすぐに調理。待たすことなく提供。
ピーマン炒め150円。肉類が安いのに対して、野菜の仕入れは苦手のようです。丸昌に来たら、野菜はキャベツだけを食べ続けて、あとは肉攻めが正解。
自慢のおでんは50円。お昼の時間のメインとなるおでん。居酒屋ですが、昼時はおでんをおかずに、ランチ利用する方も多いそう。
〆に無料で味噌汁がつきます。汁に葱が気持ち程度入ったシンプルな味噌汁。無料なので期待してはいけません。しかし有り難い心遣いです。二人でたら福飲んで、食べて、3,736円でした。びっくり価格です。新鮮なもつ、庶民の懐に大変優しい値段、ふらっと気軽に利用できるよいお店でした。ご馳走様でした。
■店名:もつ焼き丸昌
■住所:宮城県仙台市青葉区中央1丁目8-2 よろづや駅前ビル 1階
■電話:022-712-2538
■営業時間:11:00~24:00
■HP:http://taiheizan-farm.jpn.com/marusho/