湯河原 そば季寄 季作人

2017.03.23 Thu Eating place, 湯河原

kisaku_20170322_06
湯河原を訪問した際に、地元の方に連れて行っていただいた蕎麦屋 季作人
東京からだと、車で小田原厚木道路石橋ICから国道135号線(海沿いの道)を
熱海方面へ約4㎞走ったところにあります。
この道は何度も通ったことはありましたが、お店は完全スルーしておりました。
この看板、少々チェーン店を匂わせる佇まい。
ですから惹かれることなく、こんなチャンスがなければ知りませんでした。
急な坂道を登ったところにお店はあります。(写真はお店の駐車場から撮影)

kisaku_20170322_03
それで、入ってみたらモダンな店内に、この絶景!

kisaku_20170322_05
カウンターからの景色も気持ちいい。
平日だったということもあり、待ち時間もなく、ゆっくり食事ができました。
週末となると、混むのかもしれません。地元の方の利用が多いよう。

kisaku_20170322_04
連れて行って下さった方のおススメ「そば小町 1,680円」にしました。

ざる蕎麦2枚、豆乳ごま豆腐、鴨つくね串焼き、鯵棒寿司2つ

お豆腐は夏は枝豆豆腐だったりと、季節によって異なるようです。
お蕎麦は、更科粉の白い蕎麦で淡白な品の良い味。
細目に打たれた蕎麦はコシも強くて中々美味しかったです。

●店名:そば季寄 季作人
●住所:神奈川県小田原市江之浦133-6
●電話:0465-28-1020
●営業時間:平日11:00~15:00(L.O.)、17:00~21:00(L.O)
土日祝日 11:00~21:00(L.O)

湯河原 らぁ麺屋 飯田商店

2015.12.29 Tue Eating place, 湯河原

iidasyoten_20151227_18
神奈川県屈指のラーメン店「らぁ麺屋 飯田商店」を訪問しました。オープンは、2010年3月16日。
以来湯河原まで行っても価値ある極上の醤油ラーメンが食べられると評判のお店で、
遠方から多くのラーメン通が訪れる有名店です。

余りに並ぶ為、最近になって開店前に並ぶ人のみ整理券を配布するようになりました。
配布時間は午前8時、午前9時、午前10時、午前10時半ですが、決まった時間で無くても、
スタッフが表に出られるタイミングがあれば、ゲットすることができます。
但し、券は一人1枚で、開店10分前に戻らなければ無効となります。(代表者が並ぶなどもNGです)

iidasyoten_20151227_17
店名が「飯田商店」なので、もともとは何屋だったのかご近所さんに尋ねると、その昔は乾物屋だったとか。
こんなところになぜ。隣はアパートです。

iidasyoten_20151227_16
万全を期して8時前に到着しました。誰も並んでいないのでホッとしましたが、私たちの前には既に2人いて、
3番目のカードをゲットしました。先頭の方は、なんと新潟から車で来られたそうです。
10時50分に再び戻ると、既に行列ができていました。

iidasyoten_20151227_01
中へ入ります。
カウンター7席と壁側に2席。狭い店内。券売機で先払いです。

らぁ麺飯田商店で食べるべきは、「醤油らぁ麺」と「つけ麺」と予習してきましたが、
100回以上通う常連さんにオススメは何か伺うと、兎に角どれを食べても美味しいとの返答。
そういう訳で、今日の気分で5種類選びました。

醤油わんたん麺 900円
醤油チャーシューわんたん麺 1,200円
塩わんたん麺 1,150円
つけ麺(濃厚昆布鰹出汁かけ) 900円
塩つけ麺 900円

らぁ麺屋 飯田商店の特徴は、麺は、国産小麦の自家製麺でラーメンの種類により麺が其々異なります。
スープは、比内地鶏と山水地鶏のスープ、煮干しのスープの2種類。
全ての食材、仕込み、調理において無化調(化学調味料は一切使用していません)。

iidasyoten_20151227_15
こちらはつけ麺の指南書。
(説明)
濃厚な昆布と鰹の水出し(火を入れない)が麺に絡まっています。
初めは塩を少し麺につけて麺だけで、後、つけ麺としてお召し上がり下さい。
後半に湯河原産の橙(だいだい)を絞ってさっぱりと(入れすぎ注意)お召し上がり下さい。
麺の器に残った水出しが、スープ割に出来ます。

iidasyoten_20151227_14
先ずは、つけ麺(濃厚昆布鰹出汁かけ)。麺と雪塩のみが出てきます。
最初は昆布鰹水に浸かった麺をそのままで。次に、雪塩を少々つけて麺だけを味わいます。
喉越しの良いツルンとした麺を口に入れると、小麦の香りがふわっと口の中に広がります。
ここに雪塩を少々つけていただくと、昆布の旨味と甘みが際立ちます。

iidasyoten_20151227_11
続いて麺をつけ汁に付けていただきます。生醤油とたまり醤油の芳醇な香りとコク、鶏出汁の旨味。
食べ進めるうちに、つけ汁に昆布と鰹の風味が調和し、味が変化します。
最後は、橙を少し絞ってさっぱりとさせ、つけ汁に残った昆布鰹水を割りスープ代わりに注ぎ飲み干します。

iidasyoten_20151227_07
塩つけ麺
特徴のある平打ちの太麺で、噛めば噛む程小麦の味を楽しめる力強い麺です。
ふすま入の強力で、ややぼそぼそとした食感。低下水独特の口当たりがします。

iidasyoten_20151227_05
塩気のあるスープと一緒にいただきます。

iidasyoten_20151227_03
見た目は、蕎麦のような麺。

iidasyoten_20151227_08
美しき塩わんたん麺
澄んだスープは、あっさり上品な味。
ワンタンは、ショウガが効いて、これも又品のある味。

iidasyoten_20151227_06
麺は極細。スルスルと胃に納まります。

iidasyoten_20151227_12
醤油わんたん麺
醤油が香る、上品な醤油ラーメン。雑味なくすっきりした味わい。
トッピングの極太メンマも美味しかった。

iidasyoten_20151227_02
麺は、細麺。塩わんたん麺よりは太い細麺です。微妙に違う。

iidasyoten_20151227_13
醤油チャーシューわんたん麺
醤油わんたん麺がチャーシュー1枚に対して、醤油チャーシューわんたん麺は、チャーシューが3枚入っています。
この豚バラロールチャーシューもきっと丁寧につくられたのだと思います、美味でした。もっと食べたかった。
チャーシューが美味しいので、醤油わんたん麺より、醤油チャーシューわんたん麺をおオススメしたい。

らぁ麺飯田商店を訪問する前、実は散々食べた後だった為、胃袋がどうなることかと思いましたが、
大変美味しく完食しました。
真面目なラーメンは美味しく箸がついつい進んでしまうのだと思いました。

そして、驚いたのは多数の方が2種類(2杯)注文されること。
決して量が少ない訳ではなく、むしろ多いのですが、折角来たのだからと食べ納めされます。
確かにどれを食べても美味しかったので、ここまで来たら全て制覇したくなります。
らぁ麺飯田商店のメニューは一定でなく、限定メニューや新しいメニューを出します。
当初は醤油でスタートし、続いて塩が登場。今もなおヴァージョンアップし続けています。
麺もスープもバラエティに富んでおり、ラーメンに対する追求心を感じました。
そういった点が人々を魅了し、100回以上通っても飽きさせないお店なのだと思いました。

さて、2016年1月18日(月)~1月29日(金)まで、町田小田急百貨店の催事に出店されるそうです。
お近くの方は是非このチャンスに。

●店名:中華そば飯田商店
●住所:神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-12-14
●電話:0465‐62‐4147
●営業時間:11時~15時(材料終了迄)
●定休日:月曜、毎月第2火曜日(祝日の場合翌日)
※年末年始等その他の休業日はHPでお知らせ

湯河原 HERLEQUN BIS(エルル・カンビス)

2015.12.28 Mon Eating place, 湯河原

herlequinbis_20151226_14
湯河原の山奥にあるフレンチレストラン「HERLEQUN BIS(エルル・カンビス)」を訪問しました。
車でないと辿り着くのに困難な場所に位置し、こんなところにレストランがあるのだろうかと少々迷いました。
カーナビでは表示されません。地元の方でも知らない道のようです。
湯河原病院(旧 湯河原厚生年金病院)から更に5分程急勾配の坂道を上ると看板が現れます。

herlequinbis_20151226_13
お店の駐車場に車を停め、階段を下り、竹林に囲まれた一軒家がお店です。
隠れ家のような、和の雰囲気が漂う佇まいです。

herlequinbis_20151226_12暖簾を潜り中へ

herlequinbis_20151226_11
店内は漆喰の壁に立派な梁。アジアンテイストの調度品。フランスではなく、和、アジアの雰囲気です。
落ち着いた色調のテーブル席が36席。個室はありません。

herlequinbis_20151226_01窓からの景色

竹林側は大きなガラス窓が一面になっており、四季折々、風情溢れる見事な景色が広がります。
夏は涼しげに、秋は紅葉と共に。冬は爽やかで幻想的な風景に。

オーナーシェフは、伊東淳一さん。
フランス、ベルギー、イタリアなどのレストランで修行。
1997年7月、恵比寿に「エルルカン」を開店後、2006年3月、場所を湯河原へ移し「エルルカン ビス」を開店しました。

山の景色を望むレストランや海を一望できるレストランはありますが、
ここを訪れたとき、この竹林を一望できるレストランをオープンさせることを決めたそうです。
昼は木漏れ日、夜はライトアップして幻想的な景色になります。

オープン当初、こんな辺鄙な場所では直ぐに潰れてしまうだろうと言われていたそうですが、
来年で10年目を迎えます。

ランチは、3,500円と5,000円(税別・サービス料別途10%)です。
年末年始は、5,000円のコースのみ提供しています。

料理の特徴は、新鮮な旬の素材、湯河原の地の素材を日本の技法を活かした料理方法で行い、
最後にフランス料理の命といえるソースが加わります。
柚子や生姜といった和を感じる薬味を用いて味を引き締め、塩気は少な目です。
また、バターや乳製品も少なく、全体的にさっぱりした、軽い仕上がりです。
ポーションは多くもなく、少なくもなく、パンのお代わりを程々に気を付ければ丁度良い量だと思います。

herlequinbis_20151226_10
にんにくゴブレットとフロマージュ 自家製ピクルス(白ワインビネガー) チーズパイ

herlequinbis_20151226_08
フランスから輸入しているパン生地を店内で焼いて提供
オリーブオイルをつけて

強力ではなく、薄力に近い粉で、口当たりも軽く、柔らかいです。
個性がなく、料理を邪魔しない、ついつい食べ過ぎてしまう美味しいパンでした。

herlequinbis_20151226_09
帆立貝の燻製 ブロッコリー 根セロリのピューレ和え

herlequinbis_20151226_07
ブリの生姜マリネ 白菜のコリアンダー・白ワイン・蜂蜜のマリネ 林檎のソース

ここまでが冷製です。この後魚料理、肉料理と続きますが、火入れが必要な料理を終盤に持ってくる構成は、
上手く計算されているなと思いました。

herlequinbis_20151226_06
鰆の焼き蒸し 椎茸ソース

herlequinbis_20151226_05
短角牛と伊豆の猪のメンチカツ 生姜とマデラソース

herlequinbis_20151226_03
苺のパイ ジャージー牛乳バニラアイス添え

herlequinbis_20151226_02
ココナッツミルクプリン

食後に、コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティー(レモングラス・カモミールのブレンド)。

食事を終え、シェフがテーブルまでお話ししに来て下さいました。対応が丁寧です。
都会では味わえないゆっくりした時間が流れ、肩肘張らず食事を楽しむことができました。

遠方から態々人がここを訪れる理由が分かりました。
また伺いたい、人にもちょっと自慢できる素敵なレストランでした。

ディナーは、5,500円、9,000円、12,000円です。
夜のライトアップもきっと素敵だと思います。

●店名:HERLEQUN BIS(エルルカン・ビス)
●電話:0465-62-3633
●住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上744-49
●営業時間:11:30~14:00(L.O) 18:00~20:30(L.O)
●定休日:水曜日
※予約は前日まで(木曜日の予約は火曜日まで)