freedom sunshine

そろそろ、飲みごろ、食べごろを迎えました。
液体が茶色いのは、きび糖をつかったからです。
白砂糖でつくると綺麗に仕上がるのですが、きび糖はコクが出るので好みです。
好きな調味料をつかって、カスタマイズできるところが、ホームメイドの良さだと思います。

水無月は、書いての通り、水の無い六月。
旧暦では、今の八月をさしますので、水が乾上がる程の日照りがつづく真夏の天候だったのであろう、
新暦では、梅雨の真最中。
旧暦の名称は季節を表しますが、新暦では二か月先にあたるため、
表現が季節に沿わなくなってしまったのは残念にも思います。

六月三十日は、「水無月」（みなづき）を食べる日です。
京都では1年の折り返しにあたる日に、この半年の罪や穢れを祓い、
残り半年の無病息災を祈願する神事「夏越祓（なごしのはらえ）」が行われます。
そこでいただくのが水無月です。

水無月は、白の外郎生地に小豆をのせ、三角形に包丁された和菓子です。
昔は庶民にとって貴重だった氷の結晶に似せ、
台は外郎で氷をあらわし、上に散らした小豆は魔除けの意としています。

あんずが生で食べられるのは、6月下旬から7月初旬です。
1か月もない旬なので、あまりお目に掛かれません。

旬を迎えた甘酸っぱいあんずでジャムをつくりました。
パンやスコーンにぬったり、お菓子づくりにも重宝します。

日に新た、日に日に新た、又日に新た。

過ぎ行くときに流されていると、ただ時間だけが過ぎてゆきます。
時間、体力、命が無限にあると思っているからです。
時間には限りがあるし、一気に変わることも、取り戻すこともできません。
それに気づいたとき、本当に大事にしたいことは何かを真剣に考えるようになります。

今日の行いは昨日より新しく良くなり、
明日の行いは今日よりも更に新しくなるように日々精進すべきです。

芯は変わらず、日々は、流れ、変わってゆきます。
変わること、それまでの考えを捨てることは難しく苦しいこともありますが、
幸せのかたちは変わってゆくのだと、最近深く思うことです。

研究会での干菓子は、千草庵製の傘と紫陽花の干菓子でした。
お味も美味しく、舌と目で楽しませていただきました。

ジャムに合わせてスコーンを焼きました。
スコーンのつくり方はいろいろあると思いますが、わたしは粉と油、シンプルな材料でつくります。
シンプルな材料なので、使う粉が味の決め手です。

好みの薄力粉と全粒粉、2種類の粉で生地をつくり焼きました。
全粒粉の方はとくにサクサクした食感に仕上がります。
スコーンは手が慣れたら簡単につくれます。それでいて、みんなから喜こばれる。嬉しい。

赤・黄・緑。ラスタカラーの取り合わせは、見て元気、食べて元気になります。
蒸し暑い日が続きますので、夏野菜をしっかり摂って栄養補給。

献立：茶豆、ゴールドラッシュ、麗夏、大葉、素麺、心太

梅雨はどこに行ったのでしょうか。
夏のような蒸し暑い日でした。

お仕事ご一緒にしている方の入籍報告を受け、何か気負わないものをプレゼントしたいと、
おめでとうの気持ちを小さな焼き菓子に込めて、贈りました。

お祝いなので桜の塩漬けをしのばせ、
焼き目が出ないようにそっと焼いて、白肌に仕上げました。
粒子の細かい材料をつかい、口の中に入れるとすっと溶けてしまう、繊細なお菓子です。

今年も美味しくできました。
たくさんつくって、日頃お世話になっている方、
毎年楽しみにしてくださっている方へ配ります。

いつも、ありがとうございます。