初釜
川崎大師茶会
川崎大師でお茶会でした。
今回は立礼席で中国茶のお点前をしました。このお点前は、25年振りのお披露目となります。
来場者200人を想定していましたが、350人前後お客様が見えて、大盛況。
しかし、折角お越しいただいたのに、待合や廊下が混雑し、窮屈になってしまいましたことは、大きな反省点です。
師匠に伝授していただき、今日まで稽古を重ねて参りました。
当日は普段と勝手も違いますし、アクシデントはつきものです。平常心と臨機応変さが求められます。
心を乱さずに、普段通りに行うには、とにかく稽古あるのみです。
稽古を重ねて、無心で手が勝手に動くようになるまで身体に染み込ませます。
茶会が始まる前に先生から
「お点前ははっきりいってどうだっていい。ただ美味しいお茶をお客様に淹れること。それが最も重要なこと。」
そうお言葉をいただきました。
型にとらわれてしまうと、本質を見失ってしまいます。
そうやって常に本質を見失わないように言葉を下さる、素晴らしいお方です。
大勢を目の前にしても、普段と変わらず、自分の内に入り心を鎮めて、お茶を淹れます。
今日来て下さった方々に美味しい一煎を差し上げたい。和みのひと時を楽しんでいただきたい。
ただそれだけを想いお点前しました。
来て下さった多くの方々、先生に感謝です。
今年の大きな茶会はこれが最後になります。また来年に。
写真を撮り忘れましたが、今日のお菓子は、金沢の喜今日(ききょう)というお菓子でした。
小豆を和三盆で固めたお菓子ですが、「今日の喜びを感謝します」という意味を込めたお菓子です。
日々に感謝して生きてゆきたいと思います。
秋の茶会
木月庵にて、仲間内での茶会でした。
道具の取り合せは、中秋の名月に因んで、兎や月をモチーフにした蓋置や薄器、
お菓子も月兎饅頭で、和やかな雰囲気の茶会になりました。
2席の薄茶席では、参加者が半々に分かれ、もてなす側と、もてなされる側を経験しました。
両方の立場を経験して、初めて分かることがあります。
もてなす側(亭主)を実際に経験してみると、準備での苦労や細やかな配慮など、
それまで気付けなかったことに、目を向けられるようになります。
亭主のおもてなしをどこまで感じ取れるか、1つ1つに気付き、感謝や労いの言葉を伝えられるか。
客側の経験量や質が問われます。
これは、仕事でも同じことが言えると思います。
異なる部署、或いは様々な技術者と一緒に仕事をするとき、
お願いした(する)仕事の内容がどのぐらいの手間、工数が掛るかを想像できると、
仕事はスムーズに運び、案件がクローズしたときの労う気持ちもより増すのではないでしょうか。
その立場を経験すること、知ろうとすることは、お互いを尊重し合うことであり、
大事なことだと思いました。
相手の立場になって考えてみる、簡単な様で出来ません。
自分の少ない経験範囲でより物事見れず、我が出てしまうことがあります。
人と話をするとき、接するとき、寄り添う心を忘れない様にしたいと思います。
呈茶訪問
3連休の初日、横浜市の児童養護施設へ呈茶訪問しました。
こちらの施設には、保護者の居ない児童や、虐待を受けている児童が入所しています。
入所理由の殆どは、家庭環境内虐待によるもので、近年では自閉症、発達障害、ADHDといった、
精神面で課題を抱える子供が増えてきている様です。
さて、今日はテーブルを囲ってお花やお茶の話をしながらお点前した後、
個々に茶筅を振る点茶体験をしていただきました。
可愛い手付きで一心にお茶を点て、何度もおかわりを申し出るお子さんが多数。
会終業後「ありがとうございました」と気持ちの良い挨拶をして下さり、なんとも礼儀正しい。
「今度は何時来てくれるの?」と尋ねられたので、
「また来年ね」と答えたら「明日も来て!」と返ってきます。
車で門を出るときまで、走って見送りしてくれる姿が、とても印象的でした。
礼儀正しく、真っ直ぐな子供たちと接し、多くの学びがあった一日でした。
初釜
今日は初釜でした。
昨年は観環居をお借りしましたが、今年は先生のご自宅で。
毎年初釜に来ると、「今年も始まった」という気持ちになり、
気が引き締まります。
新年は新しい身なりに整えて、挨拶をします。
それが礼儀作法です。
昔は師走になると、祖母が家族の下着を縫って、
新しい年を迎える準備をしていたと、母から聞きました。
1月1日には、家族が新しい下着を着て、正装で元旦を迎えたそうです。
その名残で、私の小さい頃は、家族の中でもお着物を着て、
家族できちんと挨拶する風習がありました。
それも、ある日を境に風習が廃れてゆきました。
そうやって、面倒なことをどこかに置いてきてしまいました。
それでも、茶道を通じて、日本の風習や作法を守り続けてゆく環境にあることは
大変有り難いことです。
初釜には、新しい袱紗を用意します。
今年は、新しい帯と帯締めを母が用意してくれました。
気持ちも清く、身が引き締まります。
お道具の取り合わせは、今年のお題「本」に因んで、日"本"一の富士の山のものが多く、
目も楽しませていただきました。
神無月の茶会
自宅で茶会をしました。
団地の一室ですから、立派な茶室も、畳の部屋さえもありません。
1畳ばかりのゴザを敷き、床の代わりに敷板を、お軸の代わりに扇子をたて、リビングに茶室の空間をつくりました。
先ずは薄茶を。
和やかな雰囲気で、お茶のことを説明しながら点ててゆきます。
続いて、お煎茶のお点前をしました。
毎回「玉露ってこんな味なの」と、驚かれます。
温度と蒸らしをしっかりすると、旨味がしっかりと出て、まるで出汁。
今日のお客様は、久しく会っていない方。
共通点の無いであろう友人をランダムに誘いました。
社会人になってから、1年があっという間に過ぎるような感覚が芽生えましたが、
一説によると、1年の行事が予測できるからであって、
それが特にサラリーマン生活にもなると、代わり映えしない為に起きてくる感覚なのだとか。
小さい頃は、自分で全てのことは決められなかったので、
例えば引っ越しや、学校の変更。学校ではクラス替えなど。
日々の暮らしの中で、自分では予測できないこと、変化があったと思います。
代わり映えしない生活に変化をつける為には、転職などが最も有効的ですが、
転職は、ステップが大きいです。
取敢えず、電話帳から、到底連絡を取らない相手へ連絡し、
食事へ誘ってみるといい、と
先日読んだ本に書かれていましたので、なるほどと思い、早速、予測できない相手へ連絡を取りました。
快くお返事頂き、集まってくださいました。
生まれも、育ちも、仕事の業種もそれぞれ全く異なる集まりです。
とても新鮮でした。
利害関係なく、相手の興味や共通点を探りながら、楽しい会話が弾みます。
本日のお献立。
わたしは、おしゃべりしながら、汁物に火を入れたり、ごはんに火を入れたりと、
写真の記録できませんでしたが、
秋のご馳走を皆でいただいて、美味しい時間となりました。
秋刀魚ごはんは、お代わり続出にて、即完食。
美味しい、美味しいとみなさんのお腹におさまり、何よりのつくり甲斐を感じました。
大変よい時間を過ごしました。
ありがとうございました。
三友之式
当て茶会
遊行寺にて当て茶会をいたしました。
お天気にも恵まれて、この日の最高気温はなんと29度。
大変暑い夏日となりました。
当て茶とは、利き酒のように、お茶を当てる遊びです。
先ず『月』と『雪』のお茶、2種類異なるお茶をお召し上がりいただきます。
その後、口をリセットさせるためにお菓子をお召し上がりいただきます。
続いて、五煎入れます。
この五煎には、先にお召し上がりいただいた『月』と『雪』の他に、
お召し上がりいただいていない『花』のお茶が混ざっています。
一煎目が何のお茶か、二煎目が何のお茶かと、当てて行き、正解を競います。
本日は、一席10名様お入りいただきました。
1席1時間弱のお席になり、大勢の方にお入りいただくことができませんでしたが
楽しんでいただけたようで嬉しく想います。
そういう訳で、隣にもう1席設け、お盆点前をさせていただきました。
盆席のお菓子
本席のお菓子
こんな鏡でしたら我を見る度にぐっときますね。
毎度茶会の後は大変な筋肉痛になります。
1日中、立ったり、座ったりと、スクワットを何度もしている状況ですので納得。
日頃から鍛えてバテないようにしたいと思います。