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2015.08.09 Sun  

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森達也監督のドキュメンタリー映画「A」「A2」を観ました。
1995年、地下鉄サリン事件から今年で20年が経ちます。
この映画は、事件以降オウム真理教の信者に密着し、
修行や生活の様子、報道関係者や信者を逮捕する警察官の様子などが撮影されています。
そこにはマスコミが報道しなかったオウム真理教の素顔が映っていました。

20年前は未だネットも普及しておらず、テレビや新聞の情報が全てでした。
メディアで報道された悪い一面の情報だけで物事を判断していたということに、気付かされました。

きっと何かしら事件に関与していた信者は1%で、99%の信者は真面目に修行をしていたのだと思います。
メディアは1%のネガティブ情報だけにフォーカスし、それが全ての様に報道し、99%の人たちも悪人とみなします。

その影響で、宗教を毛嫌いしてしまうこと、宗教=悪いと思うことが根付いてしまっている。
宗教でも質の良い宗教もあれば、質の悪い宗教もあります。

違う例で。例えば組織の中で、1人が突拍子もない発言をしたら、
あたかもその他の人も同じ考えとみなされたりする。
人が見ているのはほんの一面だけなのに、その一面だけで勝手に決めつけてしまうところがある。

映画の中で映し出されていた修行の様子を見てハッとしたのだけども、
この映画を今観たからそう思えるのであって、20年前に観ていたら違う感想だったと思います。

つまり、一面だけを見て悪いと判断していた頃のわたしは、情報を読み取る能力が低かったということと、
宗教に対する知識が無かったので、あくまでもその中でより判断ができなかったということです。

人の悪い噂を事前に聞いてから実際本人に会ったとき、
少しでも聞いていた悪い行動が表れたとき「やっぱり聞いていた通りだ」と思ってしまいます。
これは相手を疑い、探りながら話しているからだと思います。

また、実際に本人と話したこともないのに、一般論や噂で物事を判断して、
人を非難することも、本来間違っているではないかと思いました。
知らない相手を批判しても何の徳にもなりません。気を付けたい点です。

相手に対して怒りや憤りを感じたとき、それは自分の知識や経験の無さからであって、
表面ではなく裏に隠された本質で物事見られれる様に、
固定観念の壁をぶち壊してゆきたいと思います。

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