昭和展
谷内六郎さんの絵に岩崎俊一さんのコピーを添えた作品展『昭和展』に行ってきました。
コピーライター岩崎俊一さんは、東急電鉄のフリーペーパーSALUSで、
エッセイ「大人の迷子たち」を連載しており、これが楽しみでありました。
読んでいると、なんだかあたたかくあるような、ほっとする内容、文章なんですよね。
最新号、第54回目のタイトルは「昭和30年代を目撃した人間の責任。」となっていました。
岩崎俊一さんは10年程前、谷内六郎さんの週刊新潮の表紙絵を使ったポスター広告を手掛けられており、
遺作1300枚の絵から選んだ作品に岩崎さんの言葉を添えて3年余り続いたそうです。
そして、その過去につくったポスター30点に新たな31点を加えた61枚が掲出される「昭和展」という展覧会が
12月27日から来年1月5日(月)まで、西武池袋本店で開催されると記されていました。
行ってきて良かったです、昭和展に。
とてもあたたかい気持ちになりました。
ぬくもりあふれた絵画の世界と、コピーライター岩崎俊一さんの言葉に、
懐かしさと、時折考えさせられて、ぐっときてしまいました。
わたしは、昭和30年というこの時代を生きてはいないけれど、
きっと育った環境がTHE昭和だからでしょうか。変わりゆく時代に、時折ついてついてゆけないこともあり、
たくさんの共感がありました。
展示の最後に「岩崎さんの訃報」の貼り紙。
12月20日、満67歳にて永眠されました。
ご本人は、この開催日には間に合わなかったのですね、とても残念です。
連載最後の文章、第54回目は次のように結ばれています。
昭和30年代と平成20年代の両方を知る人生。僕が書き残すべきことはとても多いと思っている。
もっと岩崎俊一さんの文章を読みたいと思っていました、残念でなりません。
谷内六郎さんの「ふるさとのように懐かしい昭和」と、岩崎俊一さんの「日本への哀切に満ちた言葉」が
詰まったカレンダー、購入してしまいました。
カレンダーなどは家に飾りませんが、これは飾ります。