バナメイ海老

2014.02.10 Mon  Journal, 食事のこと 

えび+_R

食品偽装問題でその名をよく知られるようになった、芝エビの代わりことバナメイ海老。
価格は芝エビの1/2以下とお値打ち。
車エビの仲間だけあってお味も美味しい。

数年前まで、お値打ちな海老の代名詞と言えばブラックタイガーでしたが、
徐々にバナメイへと変わっていった。日本市場に登場したのは06年頃。

バナメイ海老の特徴は、

1.真水でも育つこと。
ブラックタイガー同様、生活環の一部として汽水にも生息し、
塩分濃度の変化に強く、淡水での養殖に耐える。
真水で育てられるで、塩分濃度の管理が不十分なブラックタイガーの養殖場でも簡単に転作が可能。

2.同じ池でも、より多くの海老を養殖することができる。
ブラックタイガーは、養殖池にいる場合水底の砂の上か砂の中にもぐっているので
面積で入れられるエビの数が決まってしまう。
それに対して、バナメイは水中を泳ぎ回っているので、同じ池でもより多くのエビが養殖可能。

3.丈夫で早く育つ。
ブラックタイガーが4ヶ月かかるところを3ヶ月で育つ。病気にも強い。

ブラックタイガー養殖業者がバナメイに転作しているのはこれらの理由。
ブラックタイガーの生産量が減少し、バナメイが増えているため、価格が安い。

1つの池でより多く養殖でき、病気にかかりにくく、生産効率が高いことから
東南アジアを中心に養殖業者が増えた。

爆発的な勢いで生産量を増加させてきた養殖バナメイ。
しかし、10年から主要生産国の中国、ベトナム、マレーシア、タイの養殖場で、
「早期死亡症候群(Early Mortality Syndrome)略してEMS」と呼ばれる病害が広がり、
原因は未だに解明されていない。

このEMSは、稚エビを池入れしてから10日~30日以内に斃死してしまう症状で、
病気はブラックタイガーにも広がっている。
そのため、生産量が大きく減り、価格も暴騰。
産地では養殖密度を下げるなどの対策がとられており、
海老をあきらめ他の仕事に転ずる業者も多いのだとか。

お値打ち価格で海老が食べられるのは、財布に優しいですが、
海老は本来高級食材。安く提供できるにはカラクリがあるということです。
これ、ある種の警告のようにも思います。
海老の価格高騰について、海老だけは普通になったねと言いたい。

私たちは豊かになり過ぎて、「食」に対して喜びを感じる度合いが低くなったかもしれない。
私にとって、勝烈庵の海老フライ定食2,100円を食べることは特別であって、これは何よりの喜びです。
天然の海老フライを食べようと思うと、これぐらいはするものです。
これが適正な価格。

消費者が適正な価格で食を購入するようになれば、きっとこのような問題は起きないのではないかと思います。
海老は高級なご馳走、憧れ。

切り抜き-2

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