茶飯釜茶事 (チャリティー)
今できることは何か?
家元の提案で、茶飯釜茶事の御礼を義援金とすることに。
茶飯釜は茶の湯と懐石料理の飯を同じ釜で扱う珍しい茶事。
待合でいただいた、柿の葉茶
身体があたたまる。
中に入っているのは、干し柿ではなく、半生の柿。
なんでも吉野で作られた新しい手法によるもの。
炭点前が終わり、炭に火が点火。
通常なら、お椀に味噌汁、ご飯が一文字に入っていますが、
ご飯はこれから炊くので、向付だけです。
向付は、細魚の昆布〆
八寸、平貝の粕漬け、山うど天ぷら
御飯はまだですが、ここでお酒を頂きます。
御飯を入れて、釜を火に掛けます。
竹の筒を使って、息を吹き掛け火力を強める。
御湯の中に入れるので、御飯は15分程度で炊き上がる。
炊き上がらったら杓文字で切って、直ぐにお櫃へ移します。
いい塩梅に炊き上がり、御釜のお米も綺麗に剥がれました。
美味しい御飯、何よりのご馳走。
味噌汁も一旦火に掛け、あつあつをいただきます。
白味噌の味噌汁(生湯葉・芹)
物凄い蒸気でピントがボケてしまいましたが、最高の御飯と味噌汁です。
竹の子 白味噌和え
山椒が効いてきます。
旬の食材を食すことで、身体のバランスが整えられます。
春はえぐみ(うど・竹の子・ふきのとう)、秋は渋み(柿・栗)
蛤しんじょ(目鯛のしんじょ)
焼き物、甘鯛
炊き合わせ、鶏(もも)・蓮・舞茸
香の物
少量残しておいた御飯に、香の物、おこげ入の御湯を注ぎ、
お茶漬けさらさらにしていただきます。
御濃茶の主菓子
加賀 中田屋の「きんつばさくら」
白小豆がぎっしり詰まった贅沢な一品
続いて、薄茶の千菓子
桜の箱に入っています。
京都 長久堂「きぬた」
伊賀 紅梅屋「さまざま桜」
薄茶器
安南写「長の字」
御茶尺 おぼろ月 (淡淡斎)
御棗 花筏 (江戸時代初期)
御茶入 白鷹取
御仕覆 ギリシア青竜門
寒天蜜豆
この時期にいただく寒天。清涼感があり口がさっぱりする。
寒天は薩田商店
御軸の写真を撮影するのを忘れましたが、十市遠忠筆500年ほどまでのものでした。
贅沢な春のひととき。