渋谷 家座香屋6年4組
アミューズメントと飲食が融合したテーマパークのような飲食店をコンセプトレストランと呼びます。
コンセプトレストランの走りは、恐らく2003年に流行したメイド喫茶で、
2004年は、日本初の猫カフェがオープンした年と言われています。
先日渋谷にある小学校をコンセプトにした居酒屋「6年4組」に入学してきました。
運営しているのは、食品卸会社の阪神食品株式会社。
創業は1981年で、2000年に飲食事業部初の店舗「元祖343鮨」をオープン。
現在では「家座香屋6年4組」などのコンセプトレストランを6ブランド、15店舗運営しています。
6つのブランドに共通しているのは「昭和30年代」をコンセプトにお店づくりをしていること。
例えば「343鮨(さしみずし)」は343と書いて、昭和34年3月にあったであろうお店を再現しています。
6年4組もまた、昭和34年の小学校を再現しており、
屋号の由来は、単純に創業者が6年4組だったからだそうです。
6年4組は、2008年、梅田に1号店をオープンさせてから
東京に出店したのは2010年。現在は都内に3店舗あります。
渋谷店オープン当初、テレビなどのメディア露出回数も多く、一気に情報が広がりました。
当時、私もテレビで紹介されていたのを見たような気もします。
全ての業態は日本初であること。
まだ誰も手掛けていない内容で勝負すれば、必ず注目してもらえます。
テレビや雑誌、現在ではインターネットを上手に利用すれば、
広告宣伝費を掛けずに情報を拡散させることができます。
それを熟知しているので、ホームページにはあまり手を掛けていません。
前置きが長くなりましたが、
場所は、渋谷駅スクランブル交差点を渡り、
センター街と平行に通っている井の頭通を代々木方面へ直進。
渋谷警察署宇田川交番を更に直進したブックオフの隣のビルの4階です。
エレベーターを降りた時から「おはようございます」と学校が始まります。
言わば、登校のシーンです。
客層は20代の女性が圧倒的に多く、彼らにとっては新しい世界のようです。
40代から60代だと、小学校にタイムスリップしたような、懐かしさを感じられます。
お通しは378円/人で、ベビーチーズ、フルーツポンチ、ミートボールから1種類選ぶか、
駄菓子食べ放題500円/人を選びます。
駄菓子はバラエティが少なく、コンビニでも購入できるうまい棒のようなお菓子しか
選べなかったので、ミートボールにしました。
当時「イシイのミートボール」というのが弁当の人気定番おかずで、
一口食べて懐かしさを覚えました。
ホームページにはコース料理しか出ていませんが、単品でも注文が可能で
単品メニューから注文しました。ドリンク・食事、一人2オーダー制です。
恐らくレトルトでしょう。美味しいとは言えない味です。
小学校の頃に食べた給食のカレーは、大量に野菜を煮込んだ旨味のある味、
体に優しい味でしたので、これには少々がっかりしました。
きな粉の揚げパンは、パンがフワッフワして美味しかったです。
こちらは持ち帰りも可能なので、お土産に1つ買って帰りました。
このブヨブヨ伸びきってコシのない麺が懐かしかったです。
6年4組で注文したメニューの中で、最も本格的な昔懐かしい味でした。
スタッフは20代ぐらいの方がほとんどで、先生になりきっています。
先生は基本ジャージです。理科と保険の先生だけ白衣をまとっています。
先生は何故かタメ語で話してくるので、違和感を感じました。
思わず、子供扱いせず、綺麗な言葉で話してほしいとお願いしてしまいました。
尚、6年4組では現在先生を募集していますが、教員免許は必須資格ではありません。
食べている途中で、抜き打ちテストの時間がきて、理科のテストを受けました。
難しかったです。まさかの0点をとってしまいました。
テストが返された後、先生にテストの答えについて質問をしたら、きちんと説明してくれて
先ほどまでタメ口を叩いていた店員さんが急に家庭教師に見えてきました。
給食のメニューが軸ですから仕方ありませんが、気がつけば炭水化物ばかり摂っていました。
現在、小学校ではどのような給食を提供しているのかが気になります。
コンセプトレストランではお食事には期待しないほうがよいでしょう。
みんなでワイワイお酒を飲むのが楽しい場所。
こちらのビルの8階と9階にはおしゃれな猫カフェ MoCHA(モカ)があります。
凄くおしゃれです。別の機会に訪問したいと思います。
●店名:家座香屋6年4組
●住所:渋谷区宇田川町32-12 アソルティ渋谷4F
●電話:03-3496-6040
●営業時間:月~金曜 17:00~23:30 土曜 16:00~23:30 日曜・祝日 16:00~22:30