霧島 忘れの里 雅叙園
「また訪れたい」と思わせる宿にはそうそうに出逢いませんが、忘れの里雅叙園は、必ずまた戻って来たいと思わせる場所でした。今回霧島に来たのも、こちらで過ごすことが一番の目的です。
英語版の記事に「Owner Tateo Tajima created these cottages 40 years ago to accommodate visitors wishing to reconnect with nature. Wasurenosato means Village retreat.」と紹介されていたのですが、”reconnect with nature”「再び自然と繋がる」、正にそのような場所。
天降川沿いに、10軒の移築した葺屋根の古民家。そのうち8室は100%源泉かけ流しの客室温泉風呂が備わり、露天風呂付の部屋はここから始まりました。敷地内には鶏が自由に走り回っています。
宿に到着後、茶寮でお茶とお菓子をいただきました。(蓬とさつまいもの生菓子、ぜんざい、煎茶)
囲炉裏のある不忘舎には、レモン水とおやつが置かれています。ふくれ菓子は、鹿児島の郷土菓子で、黒糖蒸しパンのような蒸し菓子。
以前の感動と比べてしまうと、感動は薄れ、いろいろと残念な印象を受けました。原点に戻ったサービスを是非とも考え直していただきたいと思います。せっかく素晴らしい場所なのですから。お夕飯は、前回お部屋で頂きましたが、今回はいちょうの間で。無農薬野菜をたっぷりと使ったお野菜中心のお献立で、しっかりと出汁をとり、薄味で仕上げています。
自家牧場の地鶏を朝引きした刺し身 九州の甘い醤油でいただきました。
野菜の食感がよく残っています。野菜は短めに茹で、冷水でしっかりとめているので、食感がよく、素材の美味しさを生かしています。
今年初の栗ごはん。もち米が入っておりおこわのような栗ごはんは、おむすびにしていただき、翌日のお昼にいただきました。
夕食後は、囲炉裏端に焼酎の用意がされており「かっぽ酒」が振る舞われます。前回は竹。今回は黒千代香(土瓶)で頂きました。ご馳走様でした。