あわら温泉 のみ処 ひーちゃん

2018.02.16 Fri Eating place, 芦原温泉

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福井県は、昭和56年振りの大雪を記録。街へは出られず、夕飯はあわら温泉まち駅から程近いホテル八木の向かいにある「のみ処 ひーちゃん」へ地元の方に連れてきて貰いました。オープンは2015年5月。ひーちゃんこと、今出弘子さんが一人で切り盛りしている居酒屋です。平日の夜でしたが、カウンターもテーブル席も満席。常連客と思われる方々で賑わっていました。新鮮な地魚、地域に根付いた産物をつかった弘子さん手作りのおばんざいと地酒を一緒に愉むことができる温かいお店です。

福井県はコシヒカリ発祥の地で、蔵元が幾つもあります。文化元年(1804年)創業の黒龍酒造や鯖江市にある1860年(万延元年)創業の加藤吉平商店の梵(ぼん)などが有名ですが、今宵最初の一杯は黒龍にしました。

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黒龍酒造の餘波(なごり)。やさしい口あたりの吟醸生貯蔵酒。ちなみに、アルコールは弱いので普段はあまり口にしない私ですが、一番好きな日本酒は?と聞かれたら、間違いなく黒龍酒造の「火いら寿」と答えます。名前の如く、火入れしていない生酒で、フレッシュな香り、キリッとしていて、スッと消えてゆく。気がついたら全部飲んでしまった!となる美味しい日本酒です。2月限定で販売しますがなかなか手に入りません。

ひーちゃん_20180122 - 4 / 20本日のつきだしは、イワシの煮物。臭みなくさっぱりとして美味しかった。

ひーちゃん_20180122 - 6 / 20ふくらぎ刺し身 750円

ふくらぎとは、出世魚、ブリの子供。漢字では「福来魚」と書く縁起が良い名前の魚。富山県では一番食べられている魚です。ブリよりもさっぱりとした美味しさがあります。

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あじ刺し身 650円 こちらは生姜といっしょにいただきました。

P1670663甘エビ刺し身 650円

ひーちゃん_20180122 - 3 / 20めぎすの塩茹 400円

石川県が漁獲量全国一位である深海魚。傷みやすい魚のため、上越地域以外ではあまり食べられていない魚です。

ひーちゃん_20180122 - 2 / 20竹田の厚揚げ煮 450円、タラのうま煮 650円

初めて知りましたが、福井県は油揚げの消費量が全国一位。そして、そんな福井県で有名な厚揚屋さんが創業大正14年、谷口屋の「竹田の油揚げ」

ひーちゃん_20180122 - 1 / 20本日のおすすめメニューをすべてお願いしました。 ほうれん草煮浸し 650円

ひーちゃん_20180122 - 11 / 20ハタハタ天ぷら 650円

ひーちゃん_20180122 - 10 / 20牛すじ煮込み 650円

ひーちゃん_20180122 - 5 / 20手作りメンチカツ 650円

ひーちゃん_20180122 - 12 / 20酒万寿の天ぷら 250円

〆にいただいたのは、名物、酒まんじゅうの天ぷら。こちらの酒万寿、弘子さんのご親戚が営む三国町の和菓子屋「いまで涛花堂」の酒万寿をつかっており、三国町では「酒饅頭」を「酒万寿」と表記します。酒万寿は「万の寿ぐ(ことほぐ)」縁起のよいものとされ、婚礼やお祝い事で配る風習が今も尚残っているそうです。※寿ぐ(ことほぐ)とは、言葉で祝福するという意味

のみ処なので、ママさんが居る飲み屋かと思いましたが、福井の郷土料理をいただける美味しい小料理屋でした。福井県の美味しいを堪能した夜でした。

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■店名:のみ処 ひーちゃん
■住所:福井県あわら市温泉4丁目914
■電話番号:0776-78-4373(090-5177-4586)
■営業時間:18時〜23時半
■定休日:水曜日

宮内庁御用達 御菓子司 浅野耕月堂「松乃露」

2018.02.03 Sat Eating place, 芦原温泉

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関東に大雪が降った日、福井にも大雪が降りました。伺ったのは福井県あわら温泉にある明治32(1899)年創業の歴史ある和菓子店「御菓子司 浅野耕月堂」。屋号の前に「司」の文字がついているのは、お菓子ではなく御菓子(おんかし)と読みます。御菓子屋は、本来公家の家来という立場でお菓子作りを特別に許された店のことを指し当時非常に貴重で高価なものであった白い砂糖を使うことを許され茶会などで用いられる上菓子をつくれたのは御菓子屋だけでした。

昭和22年(1947年)、昭和天皇が芦原温泉開花亭にご宿泊された際に「松乃露」がお茶請け菓子として出され、お代わりを御所望されたそうです。

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「松乃露」は林に生える松露(しょうろ)というキノコをかたどったメレンゲ菓子のような茶菓子で、「卵白・砂糖・コーヒー粉」と、とってもシンプルな材料でつくられています。それ故に誤魔化しが利かず、熟練した職人の手仕事しか成し得ない繊細なお菓子です。ふわっと軽く口に入れると溶ける甘さ、コーヒーのほろ苦さがアクセントになっています。以前、何度か試作してみましたがやはり同じ仕上がりにはなりませんでした。茶会用に「松乃露」何度か取り寄せしましたが、今回初めて実店舗に来られて感激しました。

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折角なので、永平寺まで足を伸ばしました。純白に包まれた冬の永平寺は、凛とした雰囲気が漂いなんとも言えない空気感でした。スティーブ・ジョブスが禅に傾倒していたことはよく知られていますが、お忍びで永平寺の坐禅会にしばしば参加していたそうです。季節を改めて一度坐禅会に参加してみたいです。

■店名:御菓子司 浅野耕月堂
■住所:福井県あわら市温泉4-916
■電話:0776-77-2035
■営業時間:8:00より
■定休日:火曜日
■HP:http://kougetsudo.net/index.html

あわら市 やきとりの名門 秋吉 金津店

2017.12.22 Fri Eating place, 芦原温泉

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福井発祥のやきとりチェーン「秋吉」に行ってきました。
秋吉は全国に109店舗、県内にはなんと27店舗ある福井では有名なチェーン。

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予約なしに行ったので15分待ちました。平日というのに大変賑わっています。
カウンター席とボックス席があり、我々はカウンター席に座りました。

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こちらがメニュー。秋吉の注文方法は独特で、1本単位ではなく、基本的に5本ずつとなります。
そして、この手頃な価格。
例えば、定番の「純けい」は5本320円、1本64円と大変リースナブル。
5本と言っても1本が小さいので、どんどん食べられます。
ご一緒した福井在住の方は、1種類につき20本単位で注文していました。

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こちらが秋吉の定番「純けい」
純けいとは、卵を産み終わったお母さん鷄。
あっさりした肉質の若鳥に対して、お母さん鷄はコリコリとした歯ごたえで、
旨味があるジューシーな肉質。
色々と食べましたが、やはり「純けい」が一番。何度も純けいを注文してしまいました。

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次から次へと焼いています。
冷凍の輸入焼き鳥ではなく、国産の生鶏なので、どれを注文しても美味しいです。
鶏以外、豚、牛肉もあります。

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焼きあがった焼き鳥は、カウンターに設置されたステンレス台に置かれます。
このステンレス台、ヒーターが内臓されており、温かい状態をキープしてくれます。
焼きあがったのを目の前に置くスタイル、まるでお寿司屋さんのよう。

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焼きおにだし茶漬け 350円で〆ました。
「純けい」美味しかったな。焼き鳥三昧の夜でした。

●店名:やきとりの名門 秋吉 金津店
●住所:あわら市大溝3丁目2-5
●電話:0776-73-4227
●営業時間:平日・土曜・祝日 16:30 ~ 22:30
●定休日:日曜日

芦原温泉 珈琲専科 アンディ

2017.12.21 Thu Eating place, 芦原温泉

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福井県芦原温泉駅前に唯一残る喫茶店「アンディ」に行って来ました。アンディの創業は何年なのかはっきりとしたことは分かりませんが、個人経営の純喫茶が流行った1960年代後半から1970年代と推測します。当時駅前には喫茶店が7軒あったそうです。現在では「アンディ」だけが残っています。

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昭和レトロな食品サンプル。懐かしいメニューに心踊ります。

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奥の席に座りました。灰皿が置いてあります。店内は喫煙可。

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入った時から、何を注文するかは決めていました。こちらのお店に似合うチョコレートパフェを。マスターが注文を取りに来たとき、「もちろんチョコレートパフェ!」という顔で注文をしたら、マスターは珈琲を注文すると思っていたのでしょう。驚いた顔で「パフェ!?パフェは久し振りに作るから大丈夫かな。腕がなるな」と笑っていました。あまり出ないメニューを作っていただくのは気が引けたので、違う物へ変更しようと思いましたが「パフェと言えばあなたの出番ね!」と奥様が一言。マスターはどこか嬉し気にパフェを作り始めました。

面倒な注文をしたとき、明らかに嫌な態度を取る店員さんに出くわすことがあります。今日パフェを注文したとき不意を突かれたようにびっくりされましたが、嫌な感じは一切なく。この差は一体何だろうか。

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何十年も一緒にお店に立っている、仲睦まじくチャーミングなお二人。

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カウンターに吊るしてあるランプシェードは、ウミガメの甲羅でできています。今は禁じられているのでとても貴重。

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マスター渾身のチョコレートパフェ 650円。うさぎの耳がちょっとちぎれているところはご愛嬌ということで。幼い頃に食べたチョコレートパフェの記憶がよみがえります。

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ずっとここにあり続けて欲しい、素敵な喫茶店でした。

店名:アンディ
住所:福井県あわら市春宮1-11-52
電話:0776-73-0190