久原本家 茅乃舎(かやのや)

2015.10.16 Fri  

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兼ねてより伺ってみたかった、久原本家 自然食レストラン茅乃舎(かやのや)を訪問しました。
都心の商業施設などにも近年出店が増えた茅乃舎ですが、
この茅乃舎の主力商品である茅乃舎だしは、自然食レストラン「茅乃舎」から生まれました。
レストランで食事をしたお客さんから、料理に使われているだしや調味料の作り方を尋ねられ、
ご家庭でもお店に近い味が表現できるよう使い易い形にしたのが「茅乃舎シリーズ」の商品です。

茅乃舎は、創業明治26年。
福岡県久原村(現:久山町)に開いた醤油蔵から始まりました。
醤油醸造の技術を生かし、つゆ、たれ、スープなど様々な調味料の製造に携わってきました。
自社で農業や昔ながらの食品づくりに取り組むようになり、
平成17年、茅葺屋根を有する自然食レストラン「茅乃舎」がオープン。今年で10周年目を迎えます。

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立派な茅葺屋根の建物は、もともとあった醤油蔵を改装したのではなく、
創業者がこの山里の土地を気に入り、レストランとして建てたそうです。
当時の従業員は全員で、こんな山里にレストランを開くことには猛反対したそうですが、
創業者の強い想いで、この土地に開店し、今では、多くの人が遠くからわざわざ訪れる人気店になりました。
都心にも似たようなお店がありますが、このロケーションだからこそ表現できることがあります。
また、このロケーションだからこそ比較競争には巻き込まれないとも話していました。

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レストランの隣には、楽舎(離れ)があります。
こちらでは、無農薬有機栽培した珈琲豆を炭火で焙煎し、
ネル布を使ってクワイエットドリップ(珈琲の粉が踊らないよう静かに注ぐ手法)で、
薫り高い有機珈琲を提供しています。

レストランは完全予約制ではありませんが、予約しなければ入れないぐらい人気です。
現在、予約の電話もつながり難いようです。

入口の囲炉裏がある待合を抜けて、席へ案内されました。ダウンライトで落ち着く雰囲気です。
立派な梁で建てられています。

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メインダイニングは50席。個室は、テーブル席3席、和室2席あります。

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奥にあるのは釜です。通常は、〆のご飯はテーブル毎に土鍋で炊いてくれますが、
結婚式など、大勢で貸切の場合にこちらの釜が使用されるそうです。

料理はコースのみで、種~蕾まであります。価格は以下です。

種 3,780円(平日お昼限定)
芽 5,400円
葉 8,100円
蕾 10,800円

前菜盛り合わせ
大地の恵みスープ
季節の一品
料理長のお薦めの一品
メイン
ご飯(白米、または、十穀米より選択)
香の物・納豆汁(納豆なしの味噌汁もご用意しています)
デザート
※葉になると、天然魚のお造り、長野おばあちゃんの逸品がつきます。

特別な予約料理(3日前までに、2名以上で予約)もあります。

花 13,800円(季節の特別コース)
祝膳 16,200円(結納、還暦、記念日など)
水炊 8,640円

席についてすぐ、サプライズが用意されていました。
敷紙がゲストによって異なります。一人ひとりの名前を花文字にした敷紙です。これには心をくすぐられました。

この花文字は、店舗デザインを担当したデザイナーが創造したもので、
例えば「さ」は桜、「ま」は曼珠沙華という具合に、野花で構成されています。

楽しみを半減させない様、写真は載せないことにします。
是非、実際に足を運んで、この嬉しさを味わっていただきたいと思います。

少し話が逸れますが、都心出店に当たり新たにつくられたロゴは、水野学氏が手掛けたものです。
紺色のベタに白抜きのシンプルな丸マーク。
また、東京ミッドタウンの店舗内装は、水野学氏がディレクションしています。

車でないと辿り着けない場所ですから、お酒は飲めません。
数名で行って、誰か一人は運転手になることを覚悟してください。

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乾杯におススメのノンアルコールカクテル「茅乃舎特製季節のハーブスパークリング 820円」を注文しました。
季節の果実は、いちぢくとカボスの選択で、いちぢくを選びました。
エディブルフラワーをベースに旬の果実(いちぢく)が入っています。

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こちらは、茅乃舎手作りジンジャーエール 860円
ソーダとシロップが別々で提供されます。好みの濃さに調整できる点に関心しましたが、
最終的には全部入れました。

コースの内容は、月ごとに変わります。
本日は、長月の芽のコース 5,400円を予約していました。

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前菜
里芋豆腐・蓮芋と無花果の胡麻クリームかけ
白玉葱寿司・木の子のキッシュ・鱒の燻製
蓮根テリーヌ・雪嶺茸のフリット

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大地の恵みスープ
薩摩芋のスープ、身体が温まりました。

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ここから、薬味で味に変化を付けてお楽しみくださいと薬味がテーブルに置かれましたが、
結局最後まで使いませんでした。変化を楽しむ前に全て完食です。

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甘長辛子のセモリナ粉焼き
甘長唐辛子の中に博多地鶏のミンチを詰めたセモリナ粉焼き

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太刀魚の木の子真丈巻き
旬の木の子をペースト、太刀魚巻、春菊餡

メインは4種類から選択します。やごろう豚を選択しましたが、茅乃舎の看板料理はトマトすき焼きだそうです。
次は是非トマトすき焼きにしようと思います。

・十穀鍋
・黒豚(やごろうぶた)の実山椒焼き
・木の子の魚すき
・トマトすき焼き +1,940円

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やごろう豚は、マイロ(とうもろこしの一種)、麦類、米粉などをブレンドした飼料で育ち、
鹿児島の清潔な環境で育てられた生後8か月以内の豚で、オレイン酸を多く含み脂の旨味と甘みがあるのが特徴。

〆のご飯は、白米か十穀米(黒米、赤米、丸麦、押し麦、はと麦、きび、ひえ、あわ、発芽玄米、香り米)から選びます。
お店の方オススメは、白米。今朝、籾すりと精米した減農薬の嘉麻市のひのひかりを土鍋で炊いてくれます。

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納豆汁と糠漬け。
納豆が苦手な方は、味噌汁へ変更が可能です。

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艶やかなご飯の上に、卵と茅乃舎の醤油をほんの一滴たらしていただきました。
卵は、地元の養鶏場から調達しているそうですが、この卵かけ御飯は、格別でした。

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デザートは、バーククーヘン、薩摩芋のようかんと季節のフルーツ(梨、巨峰)

茅乃舎はだしというイメージが強いのですが、こちらのバームクーヘン、実は人気商品だそうです。
都心のショップでは見掛けません。素朴で優しい甘さのバームクーヘンでした。

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お料理や雰囲気は勿論素敵なのですが、働いている方々が「茅乃舎が好き」という気持ちが伝わってくるぐらい
生き生きしているのが印象的でした。
終盤は、ギターの生演奏をバックミュージックに食事をして贅沢なひとときを過ごしました。
期待値を上回る、とても素敵なお店でした。

●店名:久原本家 茅乃舎(かやのや)
●住所:福岡県粕屋郡久山マチ大字猪野字櫛屋395-1
●電話:092-976-2112
●営業時間:11:00~15:30(L.O13:30) 17:00~22:00(L.O20:30)
●定休日:毎週水曜日(祭日の場合はその翌日)
●アクセス:JR福北ゆたか線・篠栗駅からタクシーで15分/西鉄バス 猪野バス亭からタクシーで5分

青山 雨後晴 青山

2015.02.21 Sat  

amenochihare_20150122_01青山通りの路地裏にある大人の隠れ家雨後晴で御食事しました。
場所は、渋谷の宮益坂を上り、青山学院手前を六本木通り方面へ一つ入った路地にある
細い小道を歩いたところにあります。
築40年の戸建を改装したお店は、1階が1枚板で出来たカウンター席、2階が個室のテーブル席。
恵比寿にある雨後晴の2店舗として2013年2月14日にオープンしました。

amenochihare_20150122_16先付
季節の5種盛り合わせ 1,000円
寿和え、公魚甘露煮、日の出唐墨、水菜お浸し、龍皮巻

amenochihare_20150122_12八海山 越後の候
酒づくりの最盛期、冬季限定(10月~3月)で販売される、しぼりたて原酒。
火入れしていない生酒です。キリリとフレッシュ。

amenochihare_20150122_15お造り
白子、鰤、烏賊、鮟肝、クエ、水蛸、ホウボウ

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amenochihare_20150122_13かぼすを絞り、塩をちょっとだけ付けていただきます。
新鮮な白身魚の味が生きます。全て美味しかった。

amenochihare_20150122_11雲丹だし巻 1,200円

amenochihare_20150122_10新政 No6 S-type
これは日本酒ですか?と疑ってしまうぐらいフルーティーな白ワインに近い味。
ラベルもこの通り、女性が好みそうなワイン風。
No.6は、酵母を指し、6号酵母を使用しています。
新政「No.6」には、R-type、S-type、X-typeがあり、
R(Regular)特別純米クラス、S(Superior)純米吟醸~純米大吟醸、X純米大吟醸クラスです。
今回いただいたS-typeは6号酵母を使用した「純米吟醸」スペックの原酒。

郷乃誉 純米大吟醸
今回いろいろ頂いた中で、一番好みの日本酒でした。
鼻に近づけたときに、華やかな香りがし、喉を通ときに水のようにスッと消えて無くなります。
その後、喉、口に爽やかな風味が残ります。どんなシーンにも合う辛口の純米吟醸です。
蔵元は、茨城県にある須藤本家。
後に調べたら、創業は、永治元年(1141年)平安時代末期から850年以上続く、
現在55代目という日本で最も古い蔵元でした。

amenochihare_20150122_09旭若松 無濾過生熟成
火入れしていない生酒を常温熟成した珍しい日本酒です。
お神酒(どぶろくやにごり酒)のような味、米の旨味が全面に出た力強い味で、
流石に、熟成させているので、角が取れた、まろやかな味わいでした。
若い日本酒には、出せないコクが出ています。
年間で4,500本より造っていない徳島県の蔵が醸す日本酒です。
貴重なお酒をいただきました。

amenochihare_20150122_02かわいい御猪口でちょっとずつ。
アルコールは強い方ではないのですが、興味があります。
今晩は粋な計らいで、ちょっとずついろいろと味見させてもらいました。
舌の経験値が増し、日本酒について勉強になりました。(そして、オススメしていただいたどれも美味しかった)

amenochihare_20150122_07amenochihare_20150122_06鬼カサゴ 酒蒸し
本日のメインディッシュ。
オーナーが今朝1本釣りしてきた鬼カサゴを酒蒸しにしていただきました。
毎日仕入れした魚の他に、無類の釣好きだというオーナーが朝釣ってきた魚を日によっていただくことができます。
その為、市場には出回りにくい、珍しい魚に出逢えることも。
毎日その日の良いものを仕入れますから、魚の種類が異なります。
その日仕入れした(摂れた)魚は、ツイッターでお知らせしています。

amenochihare_20150122_05風呂吹き大根と合鴨の甘辛ステーキ 1,200円

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amenochihare_20150122_03酒肴3種珍味盛合 1,800円
海鼠酢、烏賊の沖漬け、クリームチーズの味噌漬け

以上で、28,000円でした。
貴重なお酒とお魚をいただき、新しい発見がありました。
この日は冴えない天気のせいもあってか、1階のカウンター席はプライベートスペースとなり、
板さん、お店の方とおしゃべりしながら、ゆっくりと食事を楽しむことができました。
次回訪問の際は、是非またカウンター席にします。

●店名:雨後晴 青山
●住所:東京都渋谷区渋谷2-2-17
●電話:03-6427-9216
●営業時間:月~金11:00~15:00(L.O14:30)/18:00~23:00(L.O22:30)
土17:00~23:00(L.O22:30)
●定休日:日曜祝日

横浜 東京北浜

2014.01.11 Sat  

北浜3

東京北浜は、横浜駅の駅ビル、相鉄ジョイナス地下1階にあります。
昭和の雰囲気が漂う、Cafe壹番館の丁度真向いです。(過去の記事

お店のHPによると、本店は東京日本橋人形町。創業は昭和7年。
東京日本橋は、兜町に東京証券取引所、蛎殻町に東京穀物商品取引所、本石町に日本銀行本店を有する金融の中心街。
屋号の「北浜」は、創業者の「北迫兎吉」が単身鹿児島から上坂し関西で修行を積んだ後、
関西料理を東京に広めるべく人形町に店を構え、大阪の金融中心地「北浜」から屋号を定めた様です。

暖簾にある人形町北浜の家紋と東京北浜の家紋が異なるところが気になりますが、
それは次に訪問したときの確認課題として、
ちらりと見えるのが女将さんです。いつもお着物を着ていらっしゃいます。

店内は、昭和を感じさせる和の雰囲気。
ホールは年配の方が多く、なんとも落ち着いた接客で安心感があります。

季節のオススメ、寒ぶり照り焼き定食1,380円
牡蠣フライ定食1,150円を注文しました。

10分くらい待って美味しそうな御膳が運ばれ、

「お待たせしました。どうぞゆっくり召・し・上・が・れ」
と云われて思わず笑み、和みました。

北浜1

北浜6

北浜5

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お1人様の常連客も多いようです。
隣の席の男性が瓶ビールを注文すると、1杯目は慣れた手つきでお店の方がお酌。
それを男性客も自然に受けていました。

静かというわけではありませんが、なんとも和む空気感の漂う北浜でした。

●店名:東京北浜
●住所:横浜市西区南幸1-5-1 相鉄ジョイナスB1F
●電話:045-311-5408
●営業時間:11:00~22:30(L.O.22:00)
●定休日:ジョイナス休館日に準じる

都立大 八雲茶寮

2011.11.21 Mon  


お茶を炭酸水で割った飲み物(ノンアルコール)で乾いた喉を潤します。
媒心果と同じ敷地内になる八雲茶寮へ昼懐石を頂きにきました。
場所は、都立大学より住宅街を抜けて歩くこと15分。
426号線、自由通り沿いの閑静な住宅街にあります。(過去の記事
運営は、HIGASHIYAで有名なSIMPLICITYです。
昼懐石は、正午より午後3時迄。(午後1時ラストオーダー)
メニューは、前菜/お作り/焼き物/汁椀/和え物/焚き物/ご飯/香の物/生菓子/お薄の5000円コースのみ。
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鱧の銀杏餡醤油
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和歌山産戻り鰹 ポン酢ジュレ 白ネギ
鰹の下に鳴門わかめを忍ばせています。
鳴門わかめの特徴は、見た目鮮やかな新緑、風味が豊かで、肉厚な食感と歯触り。
鳴門海峡の渦潮を生むほどの激しい激流により、しなやかさと強いコシがうまれるのです。
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淡路産天然鯛の味噌焼き
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折敷膳(脚のないお膳)に向付・ご飯・汁椀が並びます。
最初にご飯と汁椀をいただきます。
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生麩 松茸卵とじ
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一文字の炊き立てご飯
一文字飯とは糊気の多いご飯で、一文字に添えられます。
お客様のために炊いたご飯がたった今炊き上がりましたのでとりあえずお召し上がりくださいという意味。
一汁三菜の後は、八寸。
8寸角の器に盛られた、2種類の肴。
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ぜんまいの白和え ししとう焼き浸し
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大山鶏と小松菜の炊き合わせ
大山鶏は、鳥取県大山の裾野で恵まれた自然環境のもと、
綺麗な空気と新鮮な地下水を充分に与えられ育れたれた鶏。
脂乗りのバランスのとれた、ジューシーで味のある肉質なのが特徴。
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おひつには、ご飯。
ごはんはおかわりができる。
懐石の場合、ご飯を食べ終えた後、湯桶(おこげをはがしたものに、塩少々を溶かした湯)を注ぎ
茶碗を清めますが、こちらはお茶漬けになります。
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お茶漬けと香の物。
ホッとするお味。
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生菓子は京しぐれ。
大徳寺納豆が入っており、甘しょっぱいお味。
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お薄と一緒に。
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薄く繊細なグラス。家紋のような模様も美しい。
次は夜に伺います。
●店名:八雲茶寮
●住所:東京都目黒区八雲3-4-7
●電話:03-5731-1631(昼懐石 予約専用)
●営業時間:12:00~15:00(L.O13:00)
●定休日:日曜・祝日

都立大学 媒心果

2011.09.28 Wed  


都立大学より住宅街を抜けて歩くこと15分。
食事前の軽い散歩にはちょうどよい距離。
HIGASHIYAで有名なSIMPLICITYが運営する茶寮媒心果
426号線、自由通り沿いの閑静な住宅街にあります。
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古い一軒家を改装したお店。
営業は9時から。8時45分に到着し、門が閉まった状態で一枚。
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少々早起きして、朝食をいただきに来ました。
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立派な門構えを抜け、階段を上がります。
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お庭も素敵です。料亭の雰囲気。
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建物は持ち帰りできる和菓子とオリジナルの和食器を販売しているお店を中心にして、
左が媒心果右が八雲茶寮
八雲茶寮では昼懐石と夜は紹介制で御食事することができます。
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カウンター席と、大きなテーブル席。
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先ずは釜燻り茶で一息つきます。
大きな窓からは、お庭を拝見することができます。
窓から観る風景は、まるで自然の絵画のよう。
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朝の膳 1,260円(サービス料別途+10%)(9:00~11:00 ※日・祝日は15:00迄)
お粥 又は 白飯(おかわり可)
味噌汁
干物
季節の一品
飯の友
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お粥を選びました。
お米は、一般流通していない、長野県の農家さんがご自宅用に栽培しているお米を分けていただいているそう。
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海の香り豊かな、岩のりのお味噌汁
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干物(メザシ)
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ひじきの甘煮、きんぴらごぼう、ちりめん、昆布、きゃらぶき、大徳寺納豆、漬物(キュウリ・大根)
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別途甘いものを注文。
夏季限定の昔ながらのかき氷機で削る、きめ細かいかき氷。
抹茶金時 950円
風味豊かな抹茶の味が口の中に広がります。
甘味が無いので、練乳をたっぷりかけて。
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練乳はおかわり可。
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生菓子もいただきました。(お好みの生菓子 お薄又は通常蒸し茶セット +800円)
御菓子のお名は、「夜水」
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都内に居ることを忘れる、ひとときでした。
●店名:媒心果
●住所:東京都目黒区八雲3-4-7
●電話:03-5731-1620
●営業時間:9:00~17:00
●定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日休)

渋谷 One Garden (ワンガーデン)

2011.08.14 Sun  


渋谷駅西口を出て、桜ヶ丘町へ歩くこと5分。
スクランブル交差点の雑踏、若者の街渋谷とは思えない程、そこには閑静な住宅街が続く。
渋谷インフォスタワーの隣にあるのがワンガーデン
コンセプトは、アンチエイジングを意識した和食レストラン。
契約農家さんから直送で仕入れた有機野菜、鮮度に拘った魚介類など、
拘り抜いた旬の食材を使った、四季折々のお食事を楽しむことができる。
屋号の由来は、OneGarden(ワンガーデン)=あなたの庭。
ゆとりの寛ぎ空間で、ゆっくりとお過ごしくださいという意味。
夜は、アラカルトとコース。
コースは3種類。
6,200円/7,200円/8,300円
庭コース6,200円をお願いした。
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先付
金時草のお浸し もずく酢 かつおつみれ
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加賀野菜 金時草(キンジソウ)
葉の裏が紫色をしており、茹でると独特の粘りが出る。
わかめのような、シャキシャキした食感と、モロヘイヤのような粘り。
かつおのつみれを一口 口に入れた瞬間、
日本酒がほしくなり、好みの辛口を。
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越前岬 特選吟醸 大夢 1,250円/合
すっきり淡麗
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前菜
福井県産甘口豆腐コラーゲン入
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御造り
本鮪 伊佐木 真鯛
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芋茎(ずいき)で作られたうちわの飾り
ワンガーデンの楽しみの一つが、御造りに添えてある飾り。
渋谷で、ちょっと落ち着いて食事をしたいときに訪れるワンガーデン
以前梅雨の時期に伺ったとき、御造りにカエルの飾りが添えてあり、
以降、予約の際「御造りに何か楽しいのを」とお願いしている。
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厚さ約8㎝はある氷の土台。
このまま、かき氷でいただきたいが…こういう演出が外食の贅沢だろう。
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焼き物
秋田産黒毛和牛の一口ステーキ
添えてある、ワサビがピリッと旨い。
これをつまみに、日本酒がススム。
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口休め
フルーツトマト かつおのジュレ
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進肴
さごち 涼味野菜の焼き浸し
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食事
すっぽん雑炊
お米は、福井県減農薬・無化学肥料栽培米コシヒカリを直接農家さんより取り寄せ。
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甘味
抹茶プリン
●店名:OneGarden (ワンガーデン)
●住所:東京都渋谷区桜丘町20-12 ル・カルティエ桜丘 1F
●電話:03-3780-0880
●営業時間:月~金11:30~14:00 18:00~23:00(L.O22:00) 土・祝18:00~23:00(L.O22:00)
●定休日:日曜日

関内 御料理 梅田

2011.08.13 Sat  


馬車道、弁天通り。
和風モダンの佇まいにそそられ以前より気になっていた梅田
1階は、器ギャラリー卯甲
(梅田では、こちらのお店で取扱いのある作家の器なども多く使われている。)
暖簾をくぐり2階へ。
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店内は3つの部屋に別れており、カウンター席、個室、一番奥がメイン。
4人掛けのテーブルが3席。
アラカルトもあるが、おまかせ8,400円をお願いした。
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長芋冷やし茶碗蒸し
冷たい茶碗蒸し。じゅんさいが夏を感じさせてくれる。
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生春巻き
和からエスニックへ。
和食を食べに来たつもりでいたが、まさかのエスニック。
梅田のコンセプトは『横浜料理』
異国情緒漂う、横浜の、和洋折衷料理だ。
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渡り蟹スープ仕立て 金針菜の芽 茗荷のお椀
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中に入っていたのは葛の麺。
冷麺のような弾力感。
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御造り(石カレイ、水たこ、えんがわ、鱧、めじマグロ)
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旬のご馳走、鱧。
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太刀魚のレモン焼き 桃のソース トウモロコシ豆腐添え
珍しい桃のソース。
レモンの酸味と自然の甘みが合う。
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海老、茄子、オクラの冷やし鉢 生ハムクリームチーズソース和え
生ハムとクリームチーズをフードプロセッサーに掛けてソースにした。
コレは、是非真似したい。
生ハム×クリームチーズは絶対合うコンビだが、それをソースにしてしまうアイディアが斬新。
生ハムのコクが出て、深みがあるソースに仕上がっている。
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胡瓜のジュレ、グレープフルーツ、〆いわし
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食事の終盤に、すりおろした胡瓜の食感、砂糖酢の酸味と甘み。
口の中をさっぱりとさせてくれた。
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〆の御飯、味噌汁、香の物。
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バニラアイスクリーム
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ブルーベリーの金平糖
巻貝の形をした中に蟹の模様。
可愛いらしい小さな小鉢。
静かな空間で、ゆっくりとお食事をする。
一日の終わりに、心穏やかにしてくれる時間。
明日の活力。
その後、カサブランカへ(過去の記事
●店名:御料理 梅田
●住所:横浜市中区弁天通4-52
●電話:045-651-9184
●営業時間:11:30~15:00 17:30~23:00
●定休日:日曜・祝日 

本牧 隣花苑

2011.04.24 Sun  

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よい季節となり、久々に隣花苑へ御食事に行きました。
隣花苑は、横浜本牧 三溪園のすぐ側にあります。
足利時代の日本家屋で、三溪園を創設した原三溪ゆかりのお道具、器で、
御庭を見ながら季節のお料理を頂ける処。
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御庭には様々なお花が咲いている
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エントランス
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こちらの建物は、約600年前の足利時代に建てられた田舎家で、
静岡県大仁にあった廣瀬神社の神宮、西島氏の家を、原三溪が長女の為に昭和5年に移築したものです。
付属の奥の二間は徳川時代の増築されたものと云われています。
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襖を開け中へ入ります
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土間で靴を脱ぎ居間へ
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廊下を通ってお部屋へ
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床には絵や御軸、御花
お部屋は土間のテーブル席以外、どの部屋からも御庭が楽しめるようになっています。
其々別々のお部屋を用意して下さるので、プライベートな空間で御食事を頂くことができます。
隣花苑では御品書きがありません。
事前にコースを予約しておき、足らない分は別途追加します。
今日は3,500円の三溪麺コースを予約しており、
炊き合わせ900円、揚げ物1,100円を追加で注文することに。
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御庭を眺めながらの御食事
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こんな贅沢はない
至福のひととき
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前菜盛り合わせ
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卯の花和え
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大豆の煮物
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林檎の食感が珍しい白和え
ウドとネギの酢味噌和え
柑橘寒天
蓮草と芹のお浸し
いんげんの胡麻和え
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桜を練り込んだ胡麻豆腐
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小柱の真薯が入ったお椀
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真薯は、桜のピンクと若葉の緑
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炊き合わせ
漆の器、蓋の裏に桜の模様
いつの季節に伺っても、四季折りの器でもてなしてくれるところもまた
隣花苑の魅力
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新じゃが、筍、ふき
春の恵み
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揚げ物は、旬野菜の天ぷら
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谷中生姜
小柱とグリンピースのかき揚げ

ふきのとう
天ぷらにする食材としてはどれも珍しい
メインの三溪そば
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日本料理は勿論のこと、西洋料理、中華料理とあらゆる国の美味しい料理を食べ歩き
食通であった原三溪。
色々な料理を自ら考案していたと云う。
その中で最も自信作であったのがこちらの「三溪そば」
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小麦の麺に、筍、椎茸、豚肉、長ねぎの餡がのっています。
汁気は無く、ジャージャー麺に似ています。
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ふきとじゃこのお寿司、手前に添えてあるのは吹き味噌です。
香の物がついてきます。
コースのお料理はここで終わりですが、デザート、御抹茶セット900円を追加注文。
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桜の和三盆
黒糖の寒天
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上品な甘み
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白玉小豆
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柔らかい食感の大きな白玉が4つ
甘すぎず小豆は風味豊か
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薄茶は桜の器で
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●店名:隣花苑
●住所:横浜市中区本牧三之谷52-1
●電話:045-621-0318
●営業時間:12:00~20:00
●定休日:水曜 (夏期休業 8/1~8/21  冬期休業 12/26~1/6)
※人数変更は前日迄に、当日キャンセルは50%チャージ
※食事時間2時間は部屋代無料(但し、三溪麺コースは1時間。その後延長の場合と19時以降は部屋代別途)
~番外編~
隣花苑で御食事前に、三溪園で散歩をしました。
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臨春閣
そこで、可愛い猫に遭遇
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野良なのに艶やかな毛並み
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振り返りざまのポージング
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凛々しい佇まい
茶トラとペルシャのハーフでしょうか?
人懐っこくて可愛らしい子でした。

赤坂見附 うまや

2011.01.17 Mon  


赤坂見附駅から徒歩5分。
一ツ木通り裏手にある一軒家、九州料理を主とする「うまや」に行ってきました。
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運営はJR九州
発祥地は九州博多
都内に4店舗(赤坂・北千住・有楽町・外苑信濃町)あります。
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入口
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土間に火があります。
靴を脱いで、2階へ
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2階へ上がった正面に市川猿之助丈の写真が飾ってあります。
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実はうまやは1階と2階が店舗、
3階が市川猿之助丈一門及び紫派藤間流の稽古場 になっています。
赤坂うまやと市川猿之助丈の関係については、
かつて不遇時代に一番温かく受け入れたのが博多のお客様だったとのことで、
博多にはことのほか思い入れがあり、
この土地に新稽古場を建設する際JR九州へ出店の話を持ちかけた。
また、農家にとって重要な財産でもあった牛馬を飼育するための厩(うまや)には
年々定時に行われる悪魔払いの行事があり、
猿が牛馬をひいている絵札を厩の木戸に貼って守札にする信仰があると云われている。
“さる”は“うま”の守り神。
「うまや」は「猿之助丈」ディレクション。
“さる”と“うま”の古来からの深い関係からもご縁があったようです。
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通路を通り、一番奥の爽(そう)の間へ
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さて、今宵の乾杯は、スパークリング純米大吟醸
福島二本松市人気酒造人気一 980円/240ml
ワインを瓶の中で発酵させ、シャンパーニュ地方で造られたものをシャンパンと呼びますが、
シャンパン同様最高級品の純米大吟醸を瓶の中で発酵させたスパークリング日本酒です。
瓶の中で、米と米こうじのみで発酵させ、
発酵の過程でアルコールと共に造られる炭酸ガスを瓶の中に封じ込めました代物。
日本酒らしさと酸味のバランスが特徴。
危険な1本…。
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お通しのお野菜は、群馬県嬬恋村のもの。
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塩/お味噌/ポン酢で。
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辛味そぼろのレタス包み 850円
レタスに辛味そぼろと揚げたビーフンを一緒に包んでいただきます。
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お刺身3品盛 2,500円
鯛/かんぱち/まぐろ、新鮮です。
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ごどうふ 540円
ごどうふとは有田の郷土料理で、
豆乳に葛や澱粉を混ぜ固めたもの。
食感はもちもち、なめらかなプリンのようです。
ごま醤油でいただきます。
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博多明太子の卵焼き 850円
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山芋とろとろ鉄板焼き 850円
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自家製辛子蓮根 800円
豆腐を使っているので辛さは控えめです。
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博多 はかた天乃 辛子明太子 880円
そろそろ〆です。
九州を云えば、やはり水炊きでしょうかね。
みつせ鶏の水炊き、2700円/人を注文。
(骨付きもも肉、つくね、野菜盛り、雑炊)
みつせ鶏の特徴は、生後80日頃出荷されるため、
程よい歯ごたえとお肉の味がしっかりとあるところ。
人里離れた佐賀、福岡、長崎、大分の北部九州の山間部、
ストレス少ない環境で飼育されているため、身もしっかりとしている。
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大分 ゆずの里 柚子こしょうでいただきます。
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先ずは、鶏から
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続いてお野菜
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続いて御雑炊
卵は、都度質のよいものを全国から取り寄せます。
黄身がものすごく丸い、球体です。
この卵、お昼には卵ごはんとして〆にいただけるそうです。
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米は富山のこしひかり
デザートタイム
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一押しの うまや特製 杏仁豆腐 500円
この杏仁、めちゃくちゃ白い!
なんと、杏仁の粉から自家製だそう。
因みに、杏仁粉は、杏の種の中(ちょうど神様の部分)を磨り潰したもの。
これは、とても手が掛かっている。
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大分やせうま 600円
太目の平麺状にお手延した小麦粉団子を茹で、きな粉と砂糖をまぶしたおやつ。
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わらび餅と黒ごまアイス 550円
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紫芋のきなこ黒蜜がけ 500円
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お酒をいただく器。
うまやのオリジナルです。
ネオン街赤坂にいながら、静かで穏やかな異空間でした。
1Fはテーブル席とカウンター席、個室(囲みの間)
2Fは全て個室ですが、畳にテーブルの「藤の間」はちょっと粋でした。
●店名:赤坂うまや
●住所:東京都港区赤坂4-2-32
●電話:03-6229-1661
●営業時間:【昼の部】11:00~14:30(月~金)11:30~14:30(土・祝)
【夜の部】17:00~翌0:00(月~木)17:00~01:00(金)17:00~23:00(土・祝)
●定休日:日曜日、祝日の月曜日

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