着物のこと
着物は好きですが、恥ずかしながら、着物の事はなんにも分かりません。
全て母任せなのです。祖母が母の為に縫った着物を本人は袖を通さず、
結果、孫が代わりに着ています。
私は着る専門、母は着物の手入れ専門で衣装部は大変よとよく嘆いています。
母は、今は元気ですが、いつどうなるか分かりません。
それで、今のうちから備えておくことにしました。
何となく着ていた自己流着付から、一度先生にみていただきたいと、
今夏より下町にある呉服屋さんに通っています。呉服屋さんの店主が私の先生です。
着付の方法は色々あるけれども、
綺麗に着られるコツは、落ち着いて、1つ1つを丁寧に仕上げることだと教えていただきました。下処理が大切であると。
毎週通い、扱い方、手入れ方法、着付のコツなど、補いたい知識、テクニックについて、
ピンポイントで教えていただく。
こうしたい、こうなりたいと思ったとき、結果を出す最短の方程式は、
(良い先生)×(自身のやる気+予習と復習)だと思います。
私の考える良い先生の定義は、
●軸はあるけれど柔軟性が高いこと
●生徒のやる気を引出し、実践と自習を促すことができること
加えて、1対1であることも私にとっては重要なポイントです。
全ての稽古事は、1対1で行っています。より集中して相手から得られるので、効果が大きいです。
今回もまた、良い先生に巡り合いました。今後もお世話になります。
着物×初秋の桜並木
着物×下町散歩
稽古ごとで着物は着ますが、普段から着慣れておきたいと、
家事ごとや、ちょっとしたお出掛けするときにも、着物を着ようと思い、早速。
随分前に、母から「着慣れるとは、普段のことが差支えなくできる様。
例えば、昔の人は着物で自転車に乗っていたので、そのぐらいはできないと」と言われましたので
以前稽古場まで、バイクに乗って出掛けましたら、信号待ちで、二度見されました。
毎日の積み重ねや行いが、自然と現れてしまうもの。
普段からやらないと身に付きません。
いつ、どんなときでも、おどおどせずにいられる様に、毎日が訓練です。
今日の着物は、胴抜き仕立てのかすり。生前に祖母が誂えてくれたもの。
胴抜きとは、本当は二重のつもりに見せて一重。
暑い為、お仕事する人がよく着ている仕立ての方法。今の季節に適しています。
この着物、実は今日初めて袖を通しました。
着物は、扱いが面倒ではありますが、箪笥に眠らせておいては勿体ないことで、物が活かされません。
着物にせよ、きちんと物を活かしてあげること。
勿体なくて使わないのでは、物が活きません。
扱いが難しいものは、手入れをして長く可愛がってあげる。
そうすることで、物が応えてくれます。
そして、きっと面倒な先に、いろいろな学びや大事なことがあるのだと思います。