梅仕事
干し柿
例大祭
making tomato jam and puree
今年もトマトの会をしました。
トマトの会とは、農家さんにお願いしてトマトを完熟するまで採らずにおいてもらい、
そのトマトを使って、ジャムとピュレをひたすら作る会です。
なかなかしんどい作業なので、今年は仕事のこともあって頭から少し外していましたが、
日本に住むルーマニアの友人から「今年はトマトそろそろかしら?」と連絡があって、開催する運びとなりました。
ルーマニアでは、秋に家族や近所の方が集まって、
皆で冬の保存食となるトマトピュレをつくることが伝統だそうです。
毎年6月の1週目か2週目に梅とトマトの会が重なり、
作業後、来年からこの時期は予め暫く仕事を休もうかなと心得ました。
一般的にスーパーなどに並ぶトマトは、店頭に並ぶまでに時間が掛る為、
少し青々とした状態で収穫されます。
完全に完熟させてから採ると、パックリ開いてしまいます。
割れトマトになるとダメージがあるトマトとして扱われる為、捨てられるか、
通常の価格より下げて販売せざるを得ないのですが、
完熟するまで枝についている訳で、糖度、美味しさが全く違います。
皮を剥き、種を取り、細かくした後、じっくりと煮詰めていきます。
最初は会話もあって楽しいのですが、もう数時間も経つと全員無言で、無心になって作業します(笑)
やっと全てを終えた頃には、ぐったりです。1日仕事お疲れ様でした。
スーパーでトマト缶を買ったら100円するかしないかです。
100円というのはかなり安くて、そこには凄いカラクリがあるのだろうと改めて考えてしまいました。
ここまでたどり着くのには相当苦労するので、有り難くいただきたいと思います。
やはり、こうやって一から作ってみて、有難みを感じたり、100円で買えちゃうのはなんか変だなと感じたり、
それをシェアして、皆で話し合ったりすることは大切時間だと思いました。
初釜
今日は初釜でした。
昨年は観環居をお借りしましたが、今年は先生のご自宅で。
毎年初釜に来ると、「今年も始まった」という気持ちになり、
気が引き締まります。
新年は新しい身なりに整えて、挨拶をします。
それが礼儀作法です。
昔は師走になると、祖母が家族の下着を縫って、
新しい年を迎える準備をしていたと、母から聞きました。
1月1日には、家族が新しい下着を着て、正装で元旦を迎えたそうです。
その名残で、私の小さい頃は、家族の中でもお着物を着て、
家族できちんと挨拶する風習がありました。
それも、ある日を境に風習が廃れてゆきました。
そうやって、面倒なことをどこかに置いてきてしまいました。
それでも、茶道を通じて、日本の風習や作法を守り続けてゆく環境にあることは
大変有り難いことです。
初釜には、新しい袱紗を用意します。
今年は、新しい帯と帯締めを母が用意してくれました。
気持ちも清く、身が引き締まります。
お道具の取り合わせは、今年のお題「本」に因んで、日"本"一の富士の山のものが多く、
目も楽しませていただきました。