季節の和菓子(水無月)
2016.06.30 Thu
水無月は、書いての通り、水の無い六月。
旧暦では、今の八月をさしますので、水が乾上がる程の日照りがつづく真夏の天候だったのであろう、
新暦では、梅雨の真最中。
旧暦の名称は季節を表しますが、新暦では二か月先にあたるため、
表現が季節に沿わなくなってしまったのは残念にも思います。
六月三十日は、「水無月」(みなづき)を食べる日です。
京都では1年の折り返しにあたる日に、この半年の罪や穢れを祓い、
残り半年の無病息災を祈願する神事「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。
そこでいただくのが水無月です。
水無月は、白の外郎生地に小豆をのせ、三角形に包丁された和菓子です。
昔は庶民にとって貴重だった氷の結晶に似せ、
台は外郎で氷をあらわし、上に散らした小豆は魔除けの意としています。