本牧 隣花苑
よい季節となり、久々に隣花苑へ御食事に行きました。
隣花苑は、横浜本牧 三溪園のすぐ側にあります。
足利時代の日本家屋で、三溪園を創設した原三溪ゆかりのお道具、器で、
御庭を見ながら季節のお料理を頂ける処。
御庭には様々なお花が咲いている
エントランス
こちらの建物は、約600年前の足利時代に建てられた田舎家で、
静岡県大仁にあった廣瀬神社の神宮、西島氏の家を、原三溪が長女の為に昭和5年に移築したものです。
付属の奥の二間は徳川時代の増築されたものと云われています。
襖を開け中へ入ります
土間で靴を脱ぎ居間へ
廊下を通ってお部屋へ
床には絵や御軸、御花
お部屋は土間のテーブル席以外、どの部屋からも御庭が楽しめるようになっています。
其々別々のお部屋を用意して下さるので、プライベートな空間で御食事を頂くことができます。
隣花苑では御品書きがありません。
事前にコースを予約しておき、足らない分は別途追加します。
今日は3,500円の三溪麺コースを予約しており、
炊き合わせ900円、揚げ物1,100円を追加で注文することに。
御庭を眺めながらの御食事
こんな贅沢はない
至福のひととき
前菜盛り合わせ
卯の花和え
大豆の煮物
林檎の食感が珍しい白和え
ウドとネギの酢味噌和え
柑橘寒天
蓮草と芹のお浸し
いんげんの胡麻和え
桜を練り込んだ胡麻豆腐
小柱の真薯が入ったお椀
真薯は、桜のピンクと若葉の緑
炊き合わせ
漆の器、蓋の裏に桜の模様
いつの季節に伺っても、四季折りの器でもてなしてくれるところもまた
隣花苑の魅力
新じゃが、筍、ふき
春の恵み
揚げ物は、旬野菜の天ぷら
谷中生姜
小柱とグリンピースのかき揚げ
芹
ふきのとう
天ぷらにする食材としてはどれも珍しい
メインの三溪そば
日本料理は勿論のこと、西洋料理、中華料理とあらゆる国の美味しい料理を食べ歩き
食通であった原三溪。
色々な料理を自ら考案していたと云う。
その中で最も自信作であったのがこちらの「三溪そば」
小麦の麺に、筍、椎茸、豚肉、長ねぎの餡がのっています。
汁気は無く、ジャージャー麺に似ています。
ふきとじゃこのお寿司、手前に添えてあるのは吹き味噌です。
香の物がついてきます。
コースのお料理はここで終わりですが、デザート、御抹茶セット900円を追加注文。
桜の和三盆
黒糖の寒天
上品な甘み
白玉小豆
柔らかい食感の大きな白玉が4つ
甘すぎず小豆は風味豊か
薄茶は桜の器で
●店名:隣花苑
●住所:横浜市中区本牧三之谷52-1
●電話:045-621-0318
●営業時間:12:00~20:00
●定休日:水曜 (夏期休業 8/1~8/21 冬期休業 12/26~1/6)
※人数変更は前日迄に、当日キャンセルは50%チャージ
※食事時間2時間は部屋代無料(但し、三溪麺コースは1時間。その後延長の場合と19時以降は部屋代別途)
~番外編~
隣花苑で御食事前に、三溪園で散歩をしました。
臨春閣
そこで、可愛い猫に遭遇
野良なのに艶やかな毛並み
振り返りざまのポージング
凛々しい佇まい
茶トラとペルシャのハーフでしょうか?
人懐っこくて可愛らしい子でした。