浅草橋 ストーン
浅草橋ではちょっとした名店、焼きカレーで有名な「ストーン」に連れて行ってもらいました。12時では相当並ぶ恐れがあるとのこと、11時半に訪問し、開始早めのランチ。
二人がけのテーブル席をメインに、計24席。席と席の間隔はかなり狭いです。テレビで浅草橋特集が組まれるときは必ずと言っていい程紹介されるお店らしく、壁には色紙が沢山飾ってありました。
最近は外で食べるカレーと言ったらインドやネパールカレーなので「焼きカレー」というのは初めて。後で調べたら、焼きカレーは門司港が発祥で、昭和三十年代に門司港のとある喫茶店でカレーにチーズや玉子をのせオーブンで焼いて常連客に提供したところ、芳ばしくて美味しいと評判になったのが始まりらしい。注文は連れて来ていただいた方のお任せで、焼きカレー800円と焼きスパゲティー800円をオーダー。サラダと飲み物が付きます。
カレーを待っている間に、キャベツと水菜、フレンチドレッシングがかかったサラダをいただきました。
これが噂の焼きカレー。熱々のポットの中には煮えたぎるルーと、程よく焼き色のついたチーズ。中にフォークを入れると、下にはご飯が敷かれ、具材はブロッコリーとウィンナー。とろっと溶けたチーズの下には落とし玉子がいい具合の半熟で現れます。
スパイスも弱く、熱さを除けばお子様でも食べられるマイルドなカレー。オーブンで焼いて芳ばしさが増したルーとご飯、チーズと玉子を絡めて頂けば、なんとも言えない美味しいハーモニー。
ルーは家庭でつくるカレーのようなどこか懐かしさえ覚える味で、家でも再現できそうな気もしたんですが、でも違うんでしょうね。作っているのは洋食のコックさん。固形では確認できないものの玉ねぎや人参、牛肉の旨味を感じます。
こちらは焼きシリーズの焼きスパゲティー。細麺にカレールーをかけて、チーズをのせて焼いた極めてシンプルな食べ物。カレーもスパゲティーも特別印象的ではないのですが、美味しい。これを書いていると、なんだかまた食べたくなってきました。個性的な味ではなくて、食べ慣れた、どこか懐かしい味だからでしょうかね。初めて行っても懐かしい味。
食後のコーヒーはサイフォンで淹れてくれます。美味しかったです。一人ひとりカップソーサーが違うのがまた楽しいですね。こちらはロイヤル・コペンハーゲン。
そうこうしているうちに外には行列が出来、近隣の迷惑にならないよう、外で並んでいる方には中に入って待つようにと、店内も混み合ってきました。一人で来られた方は相席。食べ終えたら早々に会計を済ませ店を出る。お店の方もお客さんも並んでいる方を待たせないよう空気を読んで食べている。よい流れが出来ていました。ご馳走様でした。
■店名:ストーン
■住所:東京都台東区浅草橋1-10-12
■電話:03-5821-3800
■営業時間:11:00~14:00 17:30~23:00