もうすぐ旧暦のお正月、春節です。元町中華街 中国家庭料理 山東‏

2018.01.26 Fri  元町中華街

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もうすぐ春節。春節とは旧暦のお正月のことで、2018年の春節期間は2月16日〜3月2日です。毎年この季節になると、日本へも中国から観光客が多く訪れます。

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さて、中国で春節に欠かせないのが餃子です。餃子は日本で年越しそばにあたるようなもので、新年のはじめに新しい年が豊かに暮らせるようにと家族揃っていただくもの。そして、日本で餃子と言えば焼き餃子が主流ですが、中国では餃子と言ったら水餃子です。

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水餃子をいただきに、久し振りに横浜中華街の「山東」を訪れました。「山東」は30年以上前に中国・山東省出身の女性が始めた中華料理店で、中華街メインストリートから脇道に入った細い路地にひっそりと佇む水餃子が人気のお店です。2015年に横浜中華街で初めてミシュランのビブグルマンに掲載されたことも後押しして、益々商業的に進化しており、最初に訪れたときの感動は今はありません。
※ビブグルマンとは「リーズナブルな価格帯で美味しい料理を提供するお店」のこと

過去の記録から変遷を調べてみましたが、2011年までは混雑時は相席となる、所謂大衆食堂という雰囲気がプンプンあり、水餃子は厚く透きとおるモチモチ食感の皮とお肉とニラたっぷりの餡。秘伝のつけダレは、シャリシャリとしたココナッツの食感と食べ慣れない独特な味。独特な味に慣れない人用なのか、以前は醤油がテーブルに置いてありました。それが2014年になると店内が改装され、キャパが大きくなりました。今では2号店まで出来て、益々店舗を拡大中です。従業員が増え、オーダー時の待ちなどによるストレスは全く感じませんが、サービスは益益粗く。看板メニューの水餃子はサイズが小さくなりました。
この頃のつけダレはシャリシャリとしたココナッツの食感がなく甘みは抑えられ、個性のない万人受けする食べやすい味に変わっていました。それ故なのかテーブルにはつけダレだけで醤油はなし。

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2018年度版の山東の水餃子。2014年からは変わっていない様子。2011年と比べてしまうと間違いなく皮の粉が変わっています。

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タレは2011年版に戻ったようですが、甘みは抑えられていました。

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セロリ水餃子と桃肌水餃子のセット。(セロリ水餃子と桃肌水餃子のセット 864円/各5個 ※50食限定)

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さっぱりとした味わいの「セロリ水餃子」とビーツを使った「桃肌水餃子」

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ピンクの方はエビが入っていたはずですが、今回エビは感じられず。久し振りに食べましたが胃もたれをおこして食べたことを後悔しました。
メニューにはありませんでしたが素食餃子(ベジタリアン)もあるようです。次に行く機会があれば素食を試していたいと思います。人の味覚は変わるものです。しかしながら明らかな変わりようで、昔の山東が懐かしいです。それでも評価が高いのだから少々考えものです。少し残念な話になってしまいましたが、春節期間、中華街はお祭りムードで盛り上がります。期間中にまた中華街へ出かけたいと思います。

■店名:山東(サントン)
■住所:横浜市中区山下町150
■電話:045-651-7623
■営業時間:11:00~翌1:00 (L.O24:30)
■定休日:無休

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